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マネージャーからの呼び出しがあり、ジョングクは「また連絡する」と言ってきさらぎを後にした。
唇がじんわりと熱を持っている。
確かに、私達はキスをしたんだと実感した。
そして、彼からの告白。
あまりにも綺麗に言うものだから、まるで音楽を聴いているかのようで、今更になって告白されたのだとわかった。
「A〜、今日の夕飯、なすの味噌炒めでもいいか、って…どうした？」
立ち尽くしていた私を見てレンは不思議に思い、手に持っていた茄子を置いた。
「あのね、レン…私、ジョングクに好きだって言われたみたいなの…」
嬉しいのやら切ないのやらで語尾がだんだんと小さくなっていった。
「おお、遂にか。というか、お前ら前から付き合ってるのかと思ったよ」
レンの言葉に、私は驚いて顔をあげた。
「ええ！私達、そういう風に見えてたの？つ、付き合ってないし…仲の良い友人だからと思ってたんだけど」
ジョングクは意外とスキンシップが激しいんだと思ったのは出会った当初からで、それは芸能人だから慣れているのと、仲良しの人だからそうやっているのかと思っていた。
「いやいや、いくら仲の良い友人でも、あそこまでしないよ。ジョングクは誰から見てもAの事が好きなんだなーってわかるよ」
レンはそう言って笑った。
「そんで、ちゃんとOKしたんだろ？」
「あ…」
そうだった。
肝心のことを言っていないことに気づいた私は、レンを見上げた。
きゅるるる。
この絶妙なタイミングで鳴るお腹。
時刻は19時過ぎ。お腹が鳴るにはいい時間だ。
「お前なぁ、そこはちゃんと伝えなきゃダメだろ。まあ。空腹のままだと頭回らないだろうから、とりあえず夕飯食べようぜ」
すぐに作るから、とレンは台所へ戻った。
「は〜、美味しかった！ごちそうさまでした。」
私は両手を合わせた。
食後のデザートもちゃっかりいただき、お茶を一口飲んで息をついた。
「それでは、行ってきます」
どことなくぎこちない私の元へ、レンは羽織を持ってきた。
「ほら、これも持って行きなさい。慌てて転ぶなよ。ジョングクはいつもの事務所だろ？とりあえず、向かうことを連絡しときな」
まるで母親のようだと、私はしみじみと思った。
外は満点の星空が広がり、夜風が少し冷たい。
早く、彼に会って、ちゃんと想いを伝えたい。
私は足早に駅へと向かった。
「あ、今から行くと終電過ぎるんじゃ…」
レンはそう気づくも、すでにAの姿は見えなくなっていた。
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ゆき(プロフ) - 共感していただいて嬉しく思います。私もトンイが大好きなので、ついつい話に織り込んでしまいました。コメント頂き、ありがとうございます(^^) (2018年8月6日 7時) (
レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
しずく より(プロフ) - 初コメ失礼します！トンイすっごい好きなんですけど、周りに好きな人がいないのでお話中に出てきてて勝手に喜んでます(((( (2018年8月6日 3時) (レス) id: 8a59c88b0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2018年6月27日 22時
