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「ジョングク、私のカトク見なかったの？」
彼の、少しだけ濡れている足元を見て私はジョングクの手を握った。
「ほら、手だってこんなに冷たくなってるじゃない。風邪ひいたら大変でしょ。」
そう言って、タオルを取りに行こうとした私の手をジョングクは離さなかった。
JK「カトク、見たけど見なかったことにしたよ。だって、Aに会いたかったから」
Aの手、あったかいねと言って笑うジョングクに、私は怒る気も失くした。
ジョングクはそのまま、私の手を優しく握った。
色白だかけど私よりも大きくて骨ばった手は、彼が男性だということを実感させた。
「こらこら、イチャつくのはいいけど、先におやつにしないか？」
レンはニヤニヤしながら、お皿に盛り付けたサンドイッチを持ってきてくれた。
JK「おおお！美味しそうです！！レンさん、俺も食べていいですか？」
ジョングクは目を輝かせた。
「もちろん。遠慮なく食べてくれ。」
テーブルに広げられたのは色とりどりの果物とサンドイッチ。
アイスティーをコップに注ぎ、せーので「いただきます」をした。
「ん〜！美味しかった！お腹いっぱい」
JK「俺もお腹一杯です。美味しかった、ご馳走さまでした。」
たくさんあったサンドイッチはあっという間になくなり、「お前たちが幸せそうに食べるから作った甲斐があったよ」とレンは満足気に答えた。
「あ、俺今から明日の食材買い出ししてくるから、ジョングクとゆっくりしといていいよ。」
レンはエプロンを外し、買い物カゴを手に取った。
「待って、私が行くよ。サンドイッチも作ってくれたし」
ゆっくりしてばっかで動かないとダメだと思い、レンを呼び止める。
「バカ。せっかくジョングクが来てるんだから居てやれよ。」
お客様サービスも仕事の内だろ？
レンはジョングクに手を振り出て行った。
JK「なんだか、レンさんに気を使わせてしまったね」
俺はそう言いながらも、Aと二人きりになれたことが嬉しかった。
「ジョングク、よかったらお茶を点てましょうか？」
Aは着物に着替えていた。
これじゃないと、様にならないからね。
そう言ってはにかむAが愛おしく、着物の袖を軽く引っ張り彼女を抱き寄せた。
JK「A、会いたかった…」
甘い香りが鼻をかすめ、俺は更に強く抱きしめた。
「私も、ずっと会いたかった。」
Aはおずおずと俺の背中に手を回した。
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ゆき(プロフ) - 共感していただいて嬉しく思います。私もトンイが大好きなので、ついつい話に織り込んでしまいました。コメント頂き、ありがとうございます(^^) (2018年8月6日 7時) (
レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
しずく より(プロフ) - 初コメ失礼します！トンイすっごい好きなんですけど、周りに好きな人がいないのでお話中に出てきてて勝手に喜んでます(((( (2018年8月6日 3時) (レス) id: 8a59c88b0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2018年6月27日 22時
