14 ページ14
あの日、Aと別れてから1ヶ月が過ぎようとしていた。
海外でのコンサートもあり、帰国後も番組出演などで休む暇なく毎日が過ぎ去っていった。
俺の楽しみは、Aとの電話だった。
電話越しに聞く彼女の声は、表情が伝わるほどおもしろくて、会いたい気持ちが募っていった。
収録も終わり、ようやく仕事も落ち着いた。
宿舎へ戻り、談話室でジニヒョンとジミニヒョンと
プチお疲れ様会をした。
他のメンバーは、予定があるといって今日は宿舎に戻らないそうだ。
JN「ジョングガー。最近、コソコソと何してるんだ？もしかして、女なの？！」
JM「えー！ジョングクに女？！どういうこと！」
ジニヒョンとジミニヒョンが瓶ビール片手に迫ってきた。
JK「ちょっと、すぐにそういうとこに結びつけるのやめてくださいよ。彼女ではないんですが、最近知り合った方で。そうそう、ジニヒョンと同じ年の方です。」
俺と同じ歳なんだと、ジンはますます気になる様子で問い詰めてきた。
JN「今度、みんなにも紹介してよ。ジョングクがこんなに嬉しそうに誰かのことを言うのはあんまり見たことないから、気になるよね」
JM「そうですね。ヒョンの言う通り、ちゃんと紹介するんだよ！」
JK「今はできませんが、いつか必ず紹介しますね。」
惚れないでくださいよ、と一言付け加えると、ヒョン達はまた騒ぎ出したので俺は無視して自分の部屋へ戻った。
スマホの画面を開くと、Aから着信があった。
いつも俺から電話をするので、珍しいなと思ってすぐに掛け直した。
prrr...
『あ、もしもし。Aです。ジョングク、お仕事は終わったの？』
はぁ。Aの声だ。この声だけで、俺は疲れを忘れることができた。
JK「ようやく落ち着いたよ。Aから電話がくるなんて、珍しいと思って。何かあったの？」
少し不安になって聞いてみる。
『ううん、大したことじゃないんだけど。今度ね、きさらぎで１日限定の茶道教室を開くことになったの。お客さんからの希望でね。それを、ジョングクに言いたくて…』
可愛すぎる。今すぐ会って、抱きしめたい。
恋人でもないのに、そう思ってしまうほど俺はAのことが好きなんだと改めて思った。
今すぐ、この気持ちをAに伝えたいが、きっと彼女は困惑するだろう。
時が来たら…
俺は、目を閉じて、彼女の声に耳を傾けた。
JK「A、明日、会いに行くよ」
時が来たら、この気持ちをちゃんと伝えるから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1300人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき(プロフ) - 共感していただいて嬉しく思います。私もトンイが大好きなので、ついつい話に織り込んでしまいました。コメント頂き、ありがとうございます(^^) (2018年8月6日 7時) (
レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
しずく より(プロフ) - 初コメ失礼します！トンイすっごい好きなんですけど、周りに好きな人がいないのでお話中に出てきてて勝手に喜んでます(((( (2018年8月6日 3時) (レス) id: 8a59c88b0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆき | 作成日時：2018年6月27日 22時
