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気がついたら、時計の針は10時を指していた。
スマホを取り画面を開けば、案の定マネヒョンから大量のコールが残っていた。
まだここに居たいと思いつつも、さすがに帰らないとまずいので重い腰を上げた。
JK「すみません、ちょっと電話してきます」
俺はそう一言伝え、店の外へ出た。
「ねえ、レン。ジョングクって韓国では超有名人なの？」
レンは、大きなため息をついた。
「ほんと、Aはこの手の話題に疎いよな。彼は、韓国だけじゃなく世界でも人気の音楽グループのメンバーなんだよ。そんな彼がお前と一緒にいるのを見て、どれだけ驚いたか。」
サインもらって店に飾らないとな。と、レンはニヤリと笑った。
「(そんなにすごい人って知らなかったな…)」
そんな有名人が私なんかを助けてくれたなんて、とても運が良かったんだろう。
ただ、もうジョングクとは会えないんだと思うと、胸が苦しかった。
「もう、ジョングクとは会えないのかなぁ…」
JK「会えるよ。また、Aに会いに行く。」
振り返れば、ジョングクは優しく微笑んで私の頭をポンと撫でてくれた。
JK「今日はもう帰らないといけないけど、次はAの抹茶が飲みたいな。」
そう言ってジョングクは、メモ用紙を私に渡した。
JK「これ、俺のカトクのID。スマホ充電されたら連絡して、絶対。」
私は嬉しくてまた涙が出そうだった。
ジョングクは、泣きそうになった私を見て驚きレンの方を見た。
JK「レンさん、俺、今泣かせるようなこと言った？」
「いや、Aはまたお前と会えるのが嬉しかったんだと思うよ。こいつ、泣き虫だからな。また会いに来てくれ。その時はご馳走振る舞うよ」
それを聞いたジョングクは安心し、私の元へ寄った。
JK「A、顔をあげて。また会おうね、必ず。Aに会えないと、俺が寂しくて死にそうになる」
私が死んじゃダメでしょって突っ込んだら、ジョングクは「うん」と言ってはにかんだ笑顔を見せた。
「おーい、お二人さん。別れは悲しいけど、迎えがきたみたいだぜ。」
レンの声かけで、ジョングクは私の側を離れて行く。
また会えるのに、名残惜しい。
今日会ったばかりの人なのに、こんなにも彼のことで胸がいっぱいになるなんて。
ジョングクに「またね」と、振った手がいきなり引っ張られ、あっという間に彼に抱きしめられた。
「ジョ、ジョングク…？」
名前を呼ぶと、彼はさらに抱きしめる力を強めた。
JK「またねA」
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ゆき(プロフ) - 共感していただいて嬉しく思います。私もトンイが大好きなので、ついつい話に織り込んでしまいました。コメント頂き、ありがとうございます(^^) (2018年8月6日 7時) (
レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
しずく より(プロフ) - 初コメ失礼します！トンイすっごい好きなんですけど、周りに好きな人がいないのでお話中に出てきてて勝手に喜んでます(((( (2018年8月6日 3時) (レス) id: 8a59c88b0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2018年6月27日 22時
