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たわいない話をしながら、カフェまでの道のりをゆっくりと歩いた。
「そういえば、ジョングクっていくつなの?」
JK「俺は今年で21なるよ。Aはいくつになるの?」
急にうなだれたAは、あなたより5つ上ですとだけ答えた。
JK「え!Aって年上だったんだね。年の割には幼く見えるというか…ヌナって呼んだ方がいいのかな」
「Aでいいよ。ヌナって呼ばれるのは、なんだか恥ずかしいし。昔から童顔だから、別に気にしてないし…」
口をとんがらせるAが可愛くて、俺は耐えきれず笑ってしまった。
そんなに笑うことないじゃないと、さらに彼女は拗ねるから面白くて笑いが止まらなかった。
そろそろカフェに着くなと思いながら、Aと離れがたかった俺は「A…」と声を掛けた。
どうしたの?と俺を見上げる彼女が愛しくて、抱きしめたくなった時、道の先から誰かが走ってくるのが見えた。
「A!!!どこ行ってたんだ!!携帯も繋がらないし、心配したぞ!!!」
息を切らしながら、俺よりも身長のある男性が俺を見て目を見開いた。
「レン、ごめんなさい!携帯の電池が切れしまって…帰り方が分からなくて困ってた私を、彼が助けてくれたの。」
Aはシュンとしながら、俺に「コートありがとう」と言って返してきた。
レンという男性は、ため息をつくも無事でよかったとAの頭を撫でた。
「大きな声を出して悪かった。それよりA、この兄ちゃん、とんでもなく有名人だぞ。どこで引っ掛けたんだ。」
そう言って俺の方を見ると「外で話すのもなんだし、お礼もしたいから中に入らないか」と言われたので、お邪魔しますとお辞儀をしてカフェに入った。
店内はショパンのワルツが静かに流れ、ここが住宅街であることを忘れてしまうくらい心地良い空間だった。
Aと俺はソファーに腰掛け、レンさんが作ってくれたホットココアを飲んだ。
「えーっと、BTSのジョングクだよね?この度はうちのいとこが迷惑を掛けてしまってごめんな。」
JK「とんでもないです。こちらこそ、ココアまでご馳走になってしまってすみません。レンさんとAは親戚だったんですね」
俺はてっきりAの恋人なのかと思い、いとこだと聞いて心底安心した。
「レンの作るココアは美味しいね」と、隣にいるAが幸せそうに微笑むので、俺も「美味しいね」とココアを全部飲み干した。
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ゆき(プロフ) - 共感していただいて嬉しく思います。私もトンイが大好きなので、ついつい話に織り込んでしまいました。コメント頂き、ありがとうございます(^^) (2018年8月6日 7時) (レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
しずく より(プロフ) - 初コメ失礼します!トンイすっごい好きなんですけど、周りに好きな人がいないのでお話中に出てきてて勝手に喜んでます(((( (2018年8月6日 3時) (レス) id: 8a59c88b0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2018年6月27日 22時