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無残にちぎられたネックレスは、音も立てずに暗い地面へと消えた。
一瞬何が起こったのかわからなかったが、首の痛みがジワリと感じ私は崩れるようにしゃがみ込んだ。
「そんな…」
オパールが無い。
ちぎれたネックレスの一部を手に取った私は、焦りと悲しみが一気に押し寄せた。
きっと、ネックレスが地面に落ちた時、その衝動でどこかへ飛んで行ったのだろう。
そう遠くまではいっていないはず。
私は、スマホの明かりを手に周囲を見渡した。
ああ、きっとキム社長は私のこの姿を見たかったのだろう。
惨めな姿がお似合いだ、そう言われているような気がした。
でも、そんなことはどうだっていい。
彼から貰った大切なものが、こうもあっさりと失くなってしまうなんて絶対ダメだ。
草で指先が切れても、つまずいて転んでも、痛みなんて気にならなかった。
どうか、見つかりますように。
そう強く祈りながら、瞳が涙でにじみそうになるのを堪えるよう息を深く吐いた。
そういえば、懇親会から時間がだいぶ経っているはずだと思い、一報連絡を入れようとスマホの画面を開いた。
「わ…すごい着信、ジョングクからだ」
これはまずいことになっていると気づいたわたしは、すぐに通話ボタンを押した。
ワンコールほどで繋がると『A！！今どこにいるんだ？！』と大きな声に驚き、思わずスマホを耳から離してしまった。
「ジョングク、びっくりした。心配かけてごめんね」
まずはお詫びの言葉をと口にしたら『びっくりしてるのは俺たちだよ』と返されたのでなんていい返そうか悩んだ。
『今どこにいるの？』
「えっと、今は葉月に向かう途中の道かな…なんて言ったらいいのかわかんないけど、とりあえず大きなイチョウの木があるところ」
それだけを伝えると『わかった。今すぐ行くから、大人しく待ってるんだよ』と言って電話は切られた。
多分、会ったら怒られそうだなと思いながらも、彼が来ることに安堵した。
「来てくれる前に見つけなきゃね」
大丈夫、絶対に見つかるという強い思いが、わたしを奮い立たせた。
あれから、どんなに探してもオパールが見つかることはなかった。
「どうして…っ」
手が震える。大切なものは、こうも簡単に失くなるのか。
耐えきれなくなった涙腺からは、涙がはらはらと流れていった。
泣いている場合じゃないのにと思い直して涙を拭おうとした時、背後から馴染みのある声が聞こえた。
JK「見つけた」
ジョングクの声だとわかったのと同時に、私は抱きしめられていた。
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あーちゃん(プロフ) - とりま最高 (2019年10月10日 16時) (
レス) id: 578ed0c715 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 愛(ｻﾗﾝさん» ありがとうございますm(_ _)m 次回作もお楽しみに…笑。 (2019年3月21日 16時) (レス) id: 6fb3a64d96 (このIDを非表示/違反報告)
愛(ｻﾗﾝ(プロフ) - お、おわり、、 めちゃくちゃ面白かったです！ありがとうございました！次もあるなら待ってます！お疲れ様でした (2019年3月21日 14時) (レス) id: bbbfbb5774 (このIDを非表示/違反報告)
つき - 凄い面白いです！更新頑張って下さい！ (2018年12月17日 15時) (レス) id: e9fb8ac079 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ちあさん» ありがとうございます。頑張ります♪ (2018年12月6日 14時) (レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2018年9月14日 15時
