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昨日の天気とはかわって、外は晴れ晴れとしていた。
肌を突き刺すような日差しに目を細めながら、俺は彼女の足取りに合わせ隣を歩いていた。
「ごめんね、車じゃなくて。こう言う時じゃないと運動しないから、いつも歩いて行ってるの。」
それにしても暑いねと、手にしていたうちわをパタパタとさせながらAは首筋につたった汗をハンカチで拭いた。
JK「ここも、結構暑いんだね。避暑地だから意外と涼しいんだと思っていた。」
旅館付近は涼しかったが、街に出るとアスファルトの熱が伝わり汗が滲みでた。
「本当は、連れていきたいところがたくさんあるんだけど…」
せっかく来ているのにごめんねと謝る彼女に、俺は違うよと首を振った。
「Aと出かけたかったから、別にどこだっていいよ。それに、今日の着物もすごく似合っている。」
可愛いねと伝えると、彼女は「ありがとう」と照れ笑いした。
その表情がまた可愛らしくて、Aの手を握ろうとした時、男性の声が彼女の名前を呼び止めた。
「キムさん…」
Aの表情が硬くなったのを、俺は見逃さなかった。
KM「いやだな、そんなに怖がらなくたっていいじゃないですか。ちょうど、あなたに会いたいと思っていたんですよ。この後、お茶でもいかがですか」
黒縁メガネをした30代後半の男性は、終始笑顔でAを見つめていた。
「私はお話しすることはございません。キムさんもお忙しいでしょうから、どうぞ私なんかに構わないでください」
Aは、今までで見たことのないような冷たい目をしてキムという男性を見つめていた。
KM「あなたも、お母様と似てブレない方だ。私の手を取ってくれさえすればいいだけの話なのに…」
残念ですと言ってた、彼はAの手を取ろうとした。
「あなたが、当旅館にしていることを知らぬ私だとお思いになって？」
まるで、汚らわしいというように手を退けたAは、軽く会釈をして俺の手を握り足早にこの場から離れて行った。
JK「A待って、Aっ！」
俺が呼び止めると、彼女はピタリと歩くのをやめた。
JK「A…、もうあの人はいないよ。」
そう言うと、彼女は崩れるようにしゃがみこんだ。
俺はとっさに支えたが、Aは言葉を発することなく、ただただ涙を流していた。
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あーちゃん(プロフ) - とりま最高 (2019年10月10日 16時) (
レス) id: 578ed0c715 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 愛(ｻﾗﾝさん» ありがとうございますm(_ _)m 次回作もお楽しみに…笑。 (2019年3月21日 16時) (レス) id: 6fb3a64d96 (このIDを非表示/違反報告)
愛(ｻﾗﾝ(プロフ) - お、おわり、、 めちゃくちゃ面白かったです！ありがとうございました！次もあるなら待ってます！お疲れ様でした (2019年3月21日 14時) (レス) id: bbbfbb5774 (このIDを非表示/違反報告)
つき - 凄い面白いです！更新頑張って下さい！ (2018年12月17日 15時) (レス) id: e9fb8ac079 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ちあさん» ありがとうございます。頑張ります♪ (2018年12月6日 14時) (レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2018年9月14日 15時
