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JK「ちょっと、A。大人しくして」
いやいやと首を振る彼女を、軽々と抱き上げた俺はゆっくりとお湯に浸かった。
「まって、ジョングク…一人で入れるから!」
旅館に着いたあと、俺はAの体を温めるべく風呂に直行した。
テヒョンとジミンも一緒に入ろうかと言われたがもちろん断った。
目を覚ました彼女は当然一人で入ると言ってきたので、薄い浴衣を身に纏ったまま湯に入れることにした。
JK「さっき気を失った子を、一人でお風呂に入らせるわけないでしょ。大人しく温まって」
「わかった、わかったから…その、あまりぎゅってされると恥ずかしいの」
JK「いや、するね。どれだけ心配したかわかってる?ギュってするだけじゃ足りないけど、今はこうさせて」
そう言って、俺は彼女のお腹に手を回した。
JK「本当に心配した…」
「ごめんね、ジョングク」
こちらを見上げたAは、頬をほんのり染めながら口を開いた。
「ジョングク…」
JK「なーに?」
恥じらう彼女が可愛らしくて、頬が緩むのを感じた。
「寒かったから…、たくさん温めてくれる?」
JK「A、どうなっても知らないからね」
彼女の顎に手をかけ、唇を啄ばむようなキスから、ゆっくりと舌を絡ませる。
後ずさりするのを逃がさないよう、彼女の腰に手をかける。
JK「もう、どこにも行かせない」
今だけは、俺だけを見て、俺だけを感じて欲しい。
腕の中にいる彼女を強く抱きしめ 、たくさんの愛をそそいだ。
翌朝、ご飯をゆっくり食べる間も無く俺たちは荷物をまとめて玄関先へ急いだ。
JK「なんでカレンダーが去年のだったんですか!」
TH「ごめーん!ジニヒョンにいたずらしようと思って変えたのを忘れてた〜!」
今日までオフだと思いきや、午後から撮影があるにどこにいるんだとマネージャーからお怒りの連絡があったのだ。
JM「テヒョナしっかりしてよね!俺たちここに来るの禁止になっちゃうよ!」
JK・TH「それは絶対に駄目!!!」
「まあまあ。早く気が付いただけでもいいじゃないですか。」
一連のやりとりを見ていたAは、くすくすと笑っていた。
JK「ごめんね、急に帰ることになって」
「ううん、寂しいけどしょうがないよ。それに…」
またすぐに会えるでしょ?
そう言って、俺の手を取り自分の頬にすり寄せた。
「行ってらっしゃい、ジョングク」
俺の好きな笑顔を向けてくれたAに、触れるだけのキスをした。
JK「行ってきます」
『あなたが、いつでも安心して帰れる場所にしたい』
いつしか、彼女が言っていた言葉をふと思い出した。
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あーちゃん(プロフ) - とりま最高 (2019年10月10日 16時) (レス) id: 578ed0c715 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 愛(サランさん» ありがとうございますm(_ _)m 次回作もお楽しみに…笑。 (2019年3月21日 16時) (レス) id: 6fb3a64d96 (このIDを非表示/違反報告)
愛(サラン(プロフ) - お、おわり、、 めちゃくちゃ面白かったです!ありがとうございました!次もあるなら待ってます!お疲れ様でした (2019年3月21日 14時) (レス) id: bbbfbb5774 (このIDを非表示/違反報告)
つき - 凄い面白いです!更新頑張って下さい! (2018年12月17日 15時) (レス) id: e9fb8ac079 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ちあさん» ありがとうございます。頑張ります♪ (2018年12月6日 14時) (レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2018年9月14日 15時