7. 付き纏い ページ7
それ以来、類は毎日俺に付き纏ってきた。
そういや同じクラスだったかな。
今朝は、
類「おはようAくん。いつもこの時間帯に来ているのかい？」
(名前」「早う、うんそうだけど」
と軽い挨拶をした。
授業の間の休憩時間にも僕のところに来ていて。
あいつは何がしたいんだ？
時間は進み、昼。
昼休憩のチャイムが鳴った途端、僕の机にあっという間に来て、
類「Aくん一緒に昼食を取らないかい？」
と交渉してきた。
A「は…一緒に食べる人は居ないの？」
クラスで友達らしき人は居ないみたいだから。
類「あぁ、もう一人居るね。じゃあ屋上に行こうか」
A「え？ちょっとm」
類は屋上へと足を踏み出すと同時に、僕の手首を掴んで連行した。
もう一人…？
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
in 屋上
今日は快晴。
そのためか屋上は目をつぶるほど眩しかった。
でも、その中に一人。金髪の人が居て余計に目を開けられなかった。
その人はこちらを見ると、大きく手を振った。
？「類！お前今日は少し遅かったじゃないか！一体何してたんだ？」
声デカ。
類「あぁ、ちょっと誘っていてね」
ん？
確かこの人は…
類「Aくん。紹介するよ。こちら、天馬司くんだ」
天馬司「ﾌｯ…天を翔ける馬と書いて天馬司だ！」
やっぱり！
変人ワンツーフィニッシュのワンだ！
ワン「よろしくな！えーと…」
彼は僕に握手をするために手を差し出していた。
あと、名前がわからなくて困っているようだ。
A「有明。有明A」
ワン「そうか！A」
名前を聞くとパアァと顔が明るくなった。
僕は彼の手があるところに自分の手を伸ばし、握手をした。
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作者名：ベル2号 | 作成日時：2022年11月19日 14時
