3. 変人ワンツーフィニッシュ ページ3
おはようの時間。
いやおそようございますとでもいう時間かな。
だって時計の短針は10を指しているから。
あれ？
今日学校？
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
今朝、学校があるとわかった僕は結構素早く動いたと思う。弁当が崩れること何て気にせず鞄に入れて、一日の活動源となる朝食を食べないで家を出たし。
そして今現在形で学校へと自転車で爆走している。
どうしよ。周りにだれも神高生居ないのだけど。
遅刻確定じゃん………
そう考えていても自転車を漕ぐ勢いは変わらなかった。
ただただ学校に行くことだけを頭に入れて。
そんなんだったからか、
僕と、僕の自転車は宙を舞っていた。
＊＊＊＊＊＊
A「っていう感じだったんだけど、結局間に合わなかったんだ」
と、経緯をクラスメイトと、隣のクラスの人に話した。
僕と二人とも、弁当を広げている。
それから、教室についた時にはもう2時限目が終了していたし、先生にどちゃくそ怒られた。
いつもならこんなことにはならないのに。
？「遅刻するなんて珍しいね。普段なら一番乗りの君なのに。一体何があったんだい？」
A「さぁ、未明までK…同じサークルの人の曲を聞いていただけなのにな」
？「それが原因じゃないのか？」
A「そうなのかな？…ていうか類。今野菜を僕の弁当に入れたでしょ」
類「よよよよよ…すまないね」
A「済まないというなら戻してよ」
僕の弁当に野菜を入れたのは同じクラスの神代類。
どこからか僕のことを聞いたらしく、それ以来ずっとこんな感じ。
ちなみ彼は【ワンダーランズ×ショウタイム】というショーユニットに所属しているらしい。
？「そうだぞ類。それぐらいの野菜ぐらいちゃんと食べろ。Aも困っているぞ」
A「うん。そう言ってる司はなんでピーマンだけ残っているの？」
司「ｷﾞｸｯ」
類を注意したのは隣のA組の天馬司。
彼も【ワンダーランズ×ショウタイム】に所属していて、世界のスターを目指しているらしい。
A「二人共…」
司「いや！これには深い理由がぁ！！」
類「こんなものを食べるなんて…」
A「はぁ…仕方ないな」
僕はそう言ってピーマンらを箸でつまみ口に運んだ。
A「おいしいのに。もったいないな」
司・類「A…！」
A「今回だけだからね」
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作者名：ベル2号 | 作成日時：2022年11月19日 14時
