・ ページ27
*
母「今まで外へ出て、どこに行ってたんですか?」
『それは、………』
母「正直に言ってください。」
『……城下町の、友達と……遊びに行ってました、、、』
母「やはり。
では、後ろの存在には気付いていましたか?」
『後ろの、存在…………?』
後ろをゆっくり振り返ると、家来に取り押さえられた怖そうな顔の盗賊が私のことをニヤニヤと見つめていた
その時、背筋が一瞬で凍った。
気持ち悪いほどに血の気が引いた
母「貴方の後ろを隠れながらずっと付きまとって、襲うタイミングを伺っていたんですよ。この悪人は」
『それはいつから、………』
母「貴方が初めて一人でお城から出て、ずっとですよ、」
『初めて外に出てから、ずっと、…………』
母「怪しいと思って、家来達を行かせて正解でしたわね」
盗賊「チッ姫様をあともう少しで拐えたのに……」
母「お友達も危なかったらしいから捕まえられて良かったですけど、、
外に出るとこういうことがあるんですよ
世の中に悪人は何百人もいたりします
貴方は他の普通の女の子とは身分が違うんです
お友達を決して作ってはいけない訳じゃないですけど、貴方が大人になるまで出ては行けないとはこういうことなんです」
コトコト……
父「全く、父さんも母さんも心配したんじゃぞ」
『お父様………』
母「本当に無事で良かったわ………」
いつも強くて優しい、あのお母様が泣いてる
お父様が背中をさすってあげてる
『お母様、……お母様………!!!』
私は目の前で泣いてるお母様に抱きついた
『ごめんなさい!私、私………何も言わずに約束破って、お父様に買ってもらったお手玉で誰かと遊びたくて外に遊びに行って………』
母「私も縛るようなことをしたくないけど、ごめんね………」
父「次からは気をつけような」
『うん……』
私は泣き疲れてそのまま眠ってしまったみたい。
私を拐おうとした盗賊は侍い(昔の警察)達に連れていかれた
常習犯らしく、罪が重いとのこと。
その時の記憶はトラウマでしか無かったから、しばらくは外へ出るのが怖くなった。
そして、窓から城下町に見る生活に戻ったの
もうその日からみやこちゃん達には会えてないし、大きな木の下にも見かけなくなった。
友達を失った……いや、私は立場上作れないんだと心に長年言い聞かせたのだった__
28人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おんぷ - 続き楽しみにしてます (1月2日 15時) (レス) id: e0221025e3 (このIDを非表示/違反報告)
まいこはん(プロフ) - おんぷさん» コメントありがとうございます!励みになります( ; ; ) (11月17日 16時) (レス) id: 9814b5802e (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ - 続き楽しみにしてます。 (11月13日 23時) (レス) @page23 id: e0221025e3 (このIDを非表示/違反報告)
まいこはん(プロフ) - 豆乳ぷりんさん» わわわコメントありがとうございます!! 面白いって言って頂けて嬉しいです……ゆっくりですが、頑張って書いていきます! (7月17日 18時) (レス) id: 9814b5802e (このIDを非表示/違反報告)
豆乳ぷりん - コメント失礼します!お話めっちゃ面白いです!!続き待ってます! (7月16日 17時) (レス) id: 4a08c85297 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まいこはん | 作成日時:2023年7月7日 3時