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[ノーマンside]
「…で、ここが図書室」
「中に入ってもいいかな？」
ずっと聞き手だった彼女が唯一反応を示したのが図書室だった。
紅色の瞳を輝かせている。
「勿論」
先頭に立っていた僕はドアを開けて、Aを招き入れる。
遠慮がちに図書室に入っていく後ろ姿を見届け、振り返った。
エマの元気よくはねた髪が大きく揺れる。
やっぱりだ。
「どうしたの？いつもなら一番に先頭するエマが後ろって」
「そりゃ、気後れしてんだろ。自分の顔とアイツの顔を見比べてさ」
「もう、レイひどーい！そんなことあるわけ......あるかも」
「ほら、やっぱりそうじゃないか」
「でもそんな言い方あるう？」
「ある。今言った」
「んもおおおお！！！！」
エマは頭をかきむしっている。
まあ......レイに論争で勝てるわけがない。
どう執り成そうと、わたわたしていると、歓声が聞こえた。
僕たち三人、聞こえてきた方に顔を向ける。
図書室からフイルが飛び出してきた。
「わあ、フイル、どうしたの？」
エマがニコニコしながら目線を合わせている。
本当に子どもが好きだなぁ。
「Aがこれ、折ってくれたの！」
差し出されたのは黄色い紙だった。
いつの間にか隣に来ていたレイがその紙を一瞥する。
「銀杏だな」
「私の前のハウスの庭にあったの」
その声に正面を向くとAが立っていた。
微笑んでいる。
「このハウスにはないけれど、秋になったら葉が黄色に紅葉して綺麗になるの」
「僕も見られるかな？」
目を輝かせるフイル。
それに何故かAは驚いた顔をした。
でも、すぐにまた微笑む。
「ええ、きっとね。外の世界で見られると思うよ。……きっと」
言葉の最後は自分に言い聞かせているように聞こえた。
その横顔をレイはじっと観察していた……。
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三日月雫(プロフ) - 夢主のイメ画募集中です (2020年9月24日 17時) (
レス) id: ebe87210a1 (このIDを非表示/違反報告)
三日月雫(プロフ) - ありがとうございます！今後も努力します。 (2020年8月26日 5時) (レス) id: 25e610a467 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 回りました!クオリティ高いですね。面白かったです!更新頑張って下さい！! (2020年8月22日 14時) (レス) id: efd86c7df1 (このIDを非表示/違反報告)
三日月雫(プロフ) - 大丈夫ですよ(((´∀`*))ヶﾗヶﾗ）４乗 (2020年8月14日 13時) (レス) id: e996a1bad2 (このIDを非表示/違反報告)
暁鬼灯(プロフ) - リア友の方ですが、お気に入りに登録していないという大変なことをしてしまっていました((´∀｀))ヶラx2 (2020年8月14日 13時) (レス) id: ecb9c0b6a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫毒 | 作成日時：2020年8月9日 14時
