君にはまだ、届かない (ページ8)

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なな. ページ8

あの後、ちゃんと自己紹介をした。
あらきさんは東あき。なるせさんは佐々木なる、めいちゃんさんは如月さつきって名前だった。
せとか、らとか、どこから来たのか分かんないけど呼びやすくていいなぁとか思った。
てか、浴衣どうすんの。私だけ仲間外れじゃん。
あ｢よし、佐野ちゃんちょっとおいで。｣

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歩き続けること約5分。
『あ…あの、どこまで行くんですか…？』

あ｢どこって…浴衣、レンタルしようと思って。｣

『えっ、？！い、いいいいいですよ！！！私なんかのために』

あ｢い多すぎでしょ‍ｗ1人だけ私服とか写真撮れないじゃん？｣

『で…でも……』

あ｢いーの！｣

『というか…めいちゃんさんとなるせさんは？』

あ｢人気の屋台並ばせてる｣

『え"っ…そ、そんなみたいな使い方…』

あ｢いいってことよ。この前のテス勉でどれだけあいつらに手を焼いたか…｣

どこがいいのだろうか…私には全く理解が出来ないが。というかあらきさんなにか根に持ってるっぽい。
余計な考え事をしてる私に視線が向くと同時に圧多めな笑顔から普通の優しい笑顔に切り替わった

あ｢よーし、ここだよ｣