君にはまだ、届かない (ページ2)

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に. ページ2

強い日差しが差し出す夏が来た。
もうすぐ夏休みだ。

『夏休みは毎日会いに行くね』

と不登校の親友、紡にLINEを送った

紡「別に毎日来なくていいのに笑でもありがと。待ってるね。」

紡は高１(去年)の頃に同じクラスになり、友達になった。
が、ちょうど去年の今頃に不登校になった。
何も知らない教師や生徒には“Aのせいだ”と思われている.....たぶん。

あ「おはようございます」

と、急に挨拶をかけてくるあらきさん。
あの日(1話のやつ)から毎日、話しかける人は日替わりで挨拶されている。そしてその度に私は無視をする。
うん、日替わり弁当かな？私頼んだ覚えないけどなぁ

め「なにがだめなんだ...？」

な「これ本当に聞こえてないんじゃない？」

め「そんなはずない！！ヘッドホンしてても俺は聞こえるもん！！大音量で音楽聴いてなければだけど！！！」

あ「もうヘッドホン外させるのはどう？」

め「それはまずいっすよあらきさん...」

あ「だよなぁ.....」

この会話を聞いているとさすがに申し訳なくなってくる。が、私が無視する理由はちゃんとある。

.........そう。この3人もててるんだよね！！！！！
巻き込まれたらめんどくさいのと今でも既に女子からの視線が痛い。
それでも話しかけてこないのは友達を不登校にさせたという嘘の噂と、バチバチのピアスを両耳につけてわざと見えるように長い髪を耳にかけているのが理由だろう。
私だってこんな怖いやつに話しかけたくないしな。
と、そんなことを考えながらぼーっとしていると急に聞こえてくる教室の音が大きくなった。

な「なんだ。何も聞いてないじゃん。」

.....................は？？