いち. ページ1
カチッ
と、私は音を立ててミュートを外す。
『〜〜🎶〜〜!!』
ヘッドホンから聞こえてくる音源に合わせて声を出す。
自然と身体が揺れるのは私が歌っている時の癖だ。
『...これでいいかな...って時間やば?!このまんまじゃ電車遅れちゃう!!』
ガチャッ
家の鍵を閉めて、昨日撮っておけばよかったなと後悔しながら私は駅まで走っていった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
"まもなく5番線に−−方面行がまいります"と聞こえ、本格的に焦りだした私は改札口にカードの入った財布を当てる
『きっつ.....、、』
何とか間に合い、そこから同じ制服を着た人達について行き、学校へ向かった
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「あーー!!!!それ俺のメロンパン!!!」
と嘆きながら取り返そうと手を出す茶髪の人はめいちゃんさん。
「別にいいだろ減るもんじゃないし」
と言いながら隣の席に座る見た目ががちで女の子で髪の毛がふわふわしてるのがなるせさん。
「いやそれ減ってるからね?!どう考えても存在消えてるよ?!」
「俺のお腹の中にいるので消えてませーーんはいおつー!!!」
「俺のメロンパンあげるから落ち着きな?」
と苦笑いでなだめるいかにもヤンキーそうな見た目してるくせに優しいのがあらきさん。
そして窓の外を見ながらだんまりしているピアスばちばちな私、A。
まぁ、完全に赤の他人で話したことすらないんだけど。
ヘッドホンをしていても自然と耳に入ってくる会話によって得た情報で、本当に合っているかどうかは分からない。
な「...おはよう」
と会話の途中で急に挨拶をしだした彼が本当に私に話しかけているかが分からず、ヘッドホンをつけていることをいいことに窓の外を見つめながら無視をした。
め「ふっ、、無視されてやんのー!!」
な「るせぇ!!!」
あ「まぁまぁ...ヘッドホンしてるんだし普通に聞こえてないんじゃないの?」
と、落ち込むなるせさんにすかさず励ましの言葉をかけるあらきさん。これはすぱだりの予感だなぁ
ま、私が悪いんだけどさ(
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作者名:ねこみや | 作成日時:2023年12月26日 0時