コードブルー【嘘を見抜ける医者になれ】

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日勤の先生達は帰って当直の先生達しかいない


ICUも落ち着いていて今夜の急変はなさそう


久しぶりに落ち着いた夜だ





インスタントコーヒーを持ってただ外をぼーっと眺めた








藤「中村」


『、藤川先生…なんで？帰ったんじゃないの』


藤「いや、まあ帰ったんだけど…あ、や、院内の図書館にそのまま行って…でも、まあちょっと気になっちゃって…。今日は、悪かった」


『私もごめん。言いすぎた』


藤「藍沢に聞いたんだ」


『え？』


藤「俺の事を思って言ってくれたってことが伝わったよ、ありがとう」


『そんな、私お礼言われるようなこと言ってないから』


藤「俺はそう捉えてるから。…俺もう一度、俺にとっての医者を考え直す。なにを持って医者なのか、俺はどんな医者になりたいのか…。
根本的な事を忘れてた」


『……、藤川先生はフライトドクターに向いてると思う』


藤「え？」


『藤川先生がいるおかげで、緊迫した現場も少しは落ち着いて見ることができる』


藤「それって俺のおかげかな？」


『うん。先生のおかげ。ムードメーカーだから、私たちの』


藤「少しは役に立ってんのか、俺でも」


『そうよ。患者さんにも私たちにも役に立ってる。もっと自信持って』


藤「そうか……、ありがとう、」








私には見えた

右手に持ってた分厚い医学書



あれは東山先生が書いたもの


ドイツ語で医者としての全てを書かれてる


あんなに真面目なんだから


絶対藤川先生にはフライトしてもらいたい


一緒に頑張りたい





みんなでフライトドクターになりたい











な

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