僕じゃないと駄目(y.c)

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・侑李side





勘弁してください。



侑李「Aちゃーん、起きてー。

起きないか、うん、そうだよね」



だって１回寝ちゃうとなかなか起きないんだもん。




Aの腕の中が苦しくて頑張って抜けてきたまろはベッドの下でゴロゴロしてる。




僕も疲れたな。


そう思って気持ち良さそうに寝てるAの横に座って

頬に手をすべらせる


侑李「A、大好きだよ。」


ちゅ。

って唇に1回だけ。



「んぅ、」



微かに唇をんーってして

相変わらず気持ち良さそう。




ねえ、


侑李「…好きな人って、誰なの？」




すると悲しそうに眉をぴくっと動かし

僕のシャツをぎゅっと引っ張って、



「伊野尾くん…」



誰、それ。




完全に気を抜いていた僕はAの上に倒れそうになって


急いでAの顔の横に手をついた。






Aの顔がとても近い。



僕だけ、こんなにどきどきして

顔が熱い。




なのに、




侑李「失恋、しちゃった。」

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