２６６話 ケイミー ページ7
＿＿ルフィちん、と彼の名を口にした彼女は驚いたように口を開けていた。パタパタと駆け寄ってきたかと思うと、「あれー？今日だったんだ！」とルフィを覗き込む。
『...えっと、あなたは...』
「あ、急にゴメンね！私みんなとお友達なんだ！」
ケイミーって言うの、と告げた彼女は愛くるしく微笑んだ。
どうやら彼女はルフィ達がここに来るのを知っていたらしいが、時期を一ヶ月勘違いしていたらしい。ちょっと抜けている彼女と直ぐに打ち解けあって、気を失っているルフィ達へと自宅まで運んでくれることになった。
「あっ、思い出した！あなたAちんだよね？」
『え？どうしてわたしの名前知ってるの？』
「２年前にルフィちんから聞いたんだ〜。...おれたちのために政府に連れて行かれた、これから助けに行くんだって」
『＿＿...そっ、か』
２年前のルフィの言葉を聞いて、不謹慎にも嬉しくなって口元を緩ます。何気なく貝殻のふわふわベッドで寝ている彼らに視線を移した。
「その話聞いて私も会ってみたいって思ってたんだ！ふふ、よかったー、会えて」
『ケイミー...うん、私も会えてよかった』
嬉しそうにAへと微笑んだ彼女に、Aも同じように微笑み返す。それから２年前のルフィたちとの思い出話を聞きながら、Aは彼らが目覚めるのを待った。
この世界では天竜人というのがいること。その人たちに逆らってはいけないこと。
人間や人魚を売るオークションといものがあること。
人魚は狙われやすく、ケイミーも一度捕まってしまったこと。ルフィ達がそれを助けたこと...。
(この世界も、楽しいことばっかりじゃないのは知っているけど...)
それにしたって酷いものだ。ケイミーも助けがなかった場合今頃は...。最悪の想像をしてしまってAはぐっと顔を顰めた。
「あ、ごめんね！？嫌な話しちゃったね...！」
『あ、ううん！私が聞きたかっただけだから。それに...この世界のこともっと知れてよかった』
この世界？とキョトンとこっちを見つめるケイミーを見て、慌てて口元を押さえる。またつい口が滑ってしまったと、Aは適当にその場を誤魔化した。
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あき(プロフ) - とてもおもしろいです！まだまだ続きが読みたいです！次の更新楽しみに待ってます((o(´∀｀)o)) (2018年6月24日 22時) (
レス) id: ac41832370 (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩 - とってもおもしろいです(^_^)b これからも更新頑張ってください！ヾ(＾v＾)k (2017年12月26日 14時) (レス) id: 9752a9a041 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり(プロフ) - ピッポさん» コメントありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))ちょこちょこ更新になると思いますが待っていただけたら嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2017年11月24日 21時) (レス) id: fc355d8709 (このIDを非表示/違反報告)
ピッポ - うおおおおおお！更新してくれたんですね！ありがとうございます！これからも頑張ってください。大好きです！ (2017年11月24日 18時) (レス) id: fbe1670637 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり(プロフ) - マヨ@坂田ファミリーさん» うわああああ！！長い間更新待ってくださってありがとうございますヽ(；▽；)ノ更新して頑張ります！！ (2017年11月24日 0時) (レス) id: fc355d8709 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かたつむり | 作成日時：2017年8月31日 17時
