番外編 ページ6
眩しさを感じて目を開くと、柔らかな黒髪が身の前にあった。
『＿＿...っ』
ボーっとしていた頭がだんだんと覚醒していき、それがルフィのものだと気付く。
そうだ、昨日２人でお喋りをしていてそのまま眠ってしまったんだとAは微かに顔を朱に染めた。
(...あったかい)
冬島が近くなってきたのか、肌寒い気温にルフィの温もりはとても心地よかった。起きないようにそっとその頭を抱え込めば、ルフィは小さく声を漏らしてモゾモゾとAの背中に腕を回した。
ドキリとして起きたのかなと顔を覗き込めば、あどけない表情で眠るルフィの顔が目に入る。
(...かわいい、な)
真剣な時のかっこいい表情を思い出してAはクスリと笑みを零す。寝てるとこんなに可愛いのに。
なんて考えていると、ルフィの寝息が鎖骨辺りにかかりゾクリと小さく身体を震わした。
(そ、そろそろ起きないと...)
身体を起こそうと踏ん張るけど、ルフィの手足が身体に巻きついて動かない。困ったような嬉しいような複雑な表情を浮かべると、Aはルフィの身体をゆさる。
『ルフィ、そろそろ起きないと』
「...んー」
「もう、んーじゃなくて、ほら」
ようやく薄っすらと目蓋を開けたルフィは、寝ぼけたようにAを見つめてくる。至近距離の視線にどきりとすると、ルフィは背中に回していた手をAの頭の後ろに移動させてグイッと引き寄せる。
『っ！？』
やや強引に重なった唇。数秒後、それが離れるとルフィはへらっと笑ってAを強く抱き寄せた。
「...やっと、会えた....もう離さねェ」
『っ...ル、ルフィ』
...完全に寝ぼけている。直ぐに寝息を立てるルフィに、Aは赤くなった顔を押さえてため息をついた。
(ほんとに...ずるい)
その後”肉”という単語を駆使して起こしたのだが、やっぱり今朝のことを彼は覚えていなかったのだった。
〜 日常の出来事 〜
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あき(プロフ) - とてもおもしろいです！まだまだ続きが読みたいです！次の更新楽しみに待ってます((o(´∀｀)o)) (2018年6月24日 22時) (
レス) id: ac41832370 (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩 - とってもおもしろいです(^_^)b これからも更新頑張ってください！ヾ(＾v＾)k (2017年12月26日 14時) (レス) id: 9752a9a041 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり(プロフ) - ピッポさん» コメントありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))ちょこちょこ更新になると思いますが待っていただけたら嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2017年11月24日 21時) (レス) id: fc355d8709 (このIDを非表示/違反報告)
ピッポ - うおおおおおお！更新してくれたんですね！ありがとうございます！これからも頑張ってください。大好きです！ (2017年11月24日 18時) (レス) id: fbe1670637 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり(プロフ) - マヨ@坂田ファミリーさん» うわああああ！！長い間更新待ってくださってありがとうございますヽ(；▽；)ノ更新して頑張ります！！ (2017年11月24日 0時) (レス) id: fc355d8709 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かたつむり | 作成日時：2017年8月31日 17時
