２６５話 人魚の入り江 ページ5
(っ、落ち着かなきゃ)
海水に身体が浸かってたとしても、この２年間私は海と共に生きてきたんだ。少しくらいなら能力だって使える筈...！！
Aは集中して、自分にまとわりついている海水を少しずつ引き離す。そうすると、シャボンの様に周りに空気が生み出された。
『っは...、はァ』
周りを見渡しながら移動する。底の方なのだろうか、大分暗い。みんなの姿が見当たらない。焦りながらも必死に探すと、見覚えのある服の色が潮に流されているのを見つける。
(ルフィ...！！)
直ぐに引き寄せて空気の中に入れるが、気を失ってぐったりしていた。とりあえず陸に運ばなきゃと上に上にと移動する。
『う、わ....』
ルフィを抱えて海から顔を出すと、そこに待っていたのはお伽話の中のようにサンゴが綺麗な入り江だった。それよりも驚いたのはそこら中に戯れる人魚たち。....人魚を目にしたのなんてココロさん以来だ。
「あら、あなた...この子たちのお仲間さん？」
『え？』
声をかけられたことに驚いて振り向くと、そこに倒れている３人の見知った顔。
『チョッパー、ウソップ、サンジ君！！』
「ふふ、この近くで溺れていたのよ。よかったわね、会えて」
そう言って黒髪ツインテールの人魚は微笑んだ。
すごい、綺麗...。
思わず見惚れてしまってハッとしたAは慌てて口を開く。
『彼らを助けてくれてありがとうございます！...えっと、他にも溺れている人見てないですか...？』
「残念ながらこの子達しか見つけられなかったわ...。ごめんなさいね」
『い、いえ！とんでもないです！！』
慌てて手をぶんぶんと振るAに、イシリーはクスクスと笑みを零した。
...うう、笑われてる。にしてもどうしよう。他のみんなは無事なんだろうか。多分どこかで流れ着いているとは思うけど...。
うーん、と頭を抱えていると、わらわらと綺麗な人魚達が物珍しそうに集まってくる。
「ふふ、全然怖くないけどほんとに海賊なの？」
『え！は、はい一応...やっぱり威厳が必要かな...』
２年前からやっぱりそこは変わらないらしい。だからといって怖くなりたいわけではないんだけれども。
「あれ？ルフィちん！！」
『＿＿え』
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あき(プロフ) - とてもおもしろいです！まだまだ続きが読みたいです！次の更新楽しみに待ってます((o(´∀｀)o)) (2018年6月24日 22時) (
レス) id: ac41832370 (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩 - とってもおもしろいです(^_^)b これからも更新頑張ってください！ヾ(＾v＾)k (2017年12月26日 14時) (レス) id: 9752a9a041 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり(プロフ) - ピッポさん» コメントありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))ちょこちょこ更新になると思いますが待っていただけたら嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2017年11月24日 21時) (レス) id: fc355d8709 (このIDを非表示/違反報告)
ピッポ - うおおおおおお！更新してくれたんですね！ありがとうございます！これからも頑張ってください。大好きです！ (2017年11月24日 18時) (レス) id: fbe1670637 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり(プロフ) - マヨ@坂田ファミリーさん» うわああああ！！長い間更新待ってくださってありがとうございますヽ(；▽；)ノ更新して頑張ります！！ (2017年11月24日 0時) (レス) id: fc355d8709 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かたつむり | 作成日時：2017年8月31日 17時
