２７６話 厄介な事 ページ18
大きな泣き声に気がついたのか、家来と思われる魚人達が数人かけて来た。
すると何を思ったのか、人魚はハッとしたようにルフィとAを鷲掴みし後手に隠す。
『わ...！』
「うわー、何すんだお前！」
「お二人ともお静かに...！」
コソリと囁かれて慌てて口をつぐむ。
そして逆さまになって暴れているルフィにシーっとジェスターで伝えると、ルフィも不満そうに口をつぐんだ。
「尋常ならぬ姫様の泣き声心配しましたぞ！！この扉一体誰が！？侵入者でありますか！？」
「....ご...ご心配をおかけしました...！何でもありません！！...何か...悪い夢を見てしまった様で」
別に見つかってもちょっと怒られるぐらいのんじゃないかな...と不思議に状況を見守っていたが、どうやら事態は私たちが彷徨いている間にガラリと変わってしまっていたようだ。
「＿＿ああそうだ、少しお耳に入れておかねばならないことが...例のメガロを助けたという海賊”麦わらのルフィ”の件ですが、どうにも厄介な事に...！」
ルフィと顔を合わせて２人で首を傾げる。
こっそり話を聞くと、何故か人魚を数人攫った疑いをかけられていて、しかもマダム・シャーリーの予言で不確定危険人物とされて牢獄に入れられる事が決まったらしい。
しかもなんの間違いだか、ゾロは既に捕まったと言う。
(＿＿よく分からないけど、すんなりと捕まるわけにもいかないんだよね)
家来の魚人達が部屋を出ると、私たちは掌からそっと解放された。さっきの斧の件で怪しい人物ではないと信じてもらえたらしい。
「本当に...ありがとうございました。先ほどは大変な無礼を...どうかお許しください。メガロの命の恩人がお二人のことだったとは！」
『あはは...偶然助ける形になっちゃっただけなんです。』
「それでも命の恩人に変わりはありません。えっと、お名前は...」
「私はAです。こっちの遠慮なくご飯を食べている方が船長のルフィ。」
苦笑いを浮かべながらルフィに視線を向けると、ほっぺをパンパンにしながらルフィは「お前も食えば？」と千切ったパンを手渡してくる。
...どう見てもその食べ物は人魚さんの食事だと思うんだけど、と申し訳ない瞳で人魚さんを見上げれば、気にしてない様にニコニコとした瞳で返された。
「つーか、そんな事よりさっきの”オノ”！何なんだ！？どんな怪力の奴がどこから投げてきたんだ」
(たしかに、あんな重そうな物があんなに勢いよく飛んできたもんね...)
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あき(プロフ) - とてもおもしろいです！まだまだ続きが読みたいです！次の更新楽しみに待ってます((o(´∀｀)o)) (2018年6月24日 22時) (
レス) id: ac41832370 (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩 - とってもおもしろいです(^_^)b これからも更新頑張ってください！ヾ(＾v＾)k (2017年12月26日 14時) (レス) id: 9752a9a041 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり(プロフ) - ピッポさん» コメントありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))ちょこちょこ更新になると思いますが待っていただけたら嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2017年11月24日 21時) (レス) id: fc355d8709 (このIDを非表示/違反報告)
ピッポ - うおおおおおお！更新してくれたんですね！ありがとうございます！これからも頑張ってください。大好きです！ (2017年11月24日 18時) (レス) id: fbe1670637 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり(プロフ) - マヨ@坂田ファミリーさん» うわああああ！！長い間更新待ってくださってありがとうございますヽ(；▽；)ノ更新して頑張ります！！ (2017年11月24日 0時) (レス) id: fc355d8709 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かたつむり | 作成日時：2017年8月31日 17時
