２７５話 人魚姫 ページ17
気になって座り込みながらさわさわと床を撫でると、何処からか人の声のような可愛らしい唸り声が聞こえた。
『え？』
「あれ？今誰かの声がしたか？...あはは、このサンゴプリンみてェだ！」
「きゃ.....！誰かいらっしゃるんですか！？」
(！？)
声がした途端突然パッと明かりが点いて、Aは眩しさに目を細める。そして床だと思っていたものが起き上がってAとルフィは下へと転がり落とされた。
「ひ、人の身体の上で何をなさっているのですか！！？」
『！！...大きな人魚...！』
しかも凄く可愛い。
床だと思っていたものは王様と同じくらい大きな人魚だった。ピンクの長い髪に、ピンクの尾ひれ。うるうると目に涙を溜めて、まるで怯えているようだ。
「なんだーー！！でっけー人間...人魚だったのか〜〜〜！！！」
『すごく綺麗な人魚さんだね...！』
「っあなた方もわたくしの命を取りに来たのですね！！ですけど怖くなんかありませんよっ！！わたくしはネプチューンの娘なんですからね！！こ、怖くなんか...！！！」
(命を取りに...？)
何かを勘違いしているのか、一気に捲し立てたと思ったら大きな人魚さんは大粒の涙をボトボトと落として大声で泣き始めた。
『わ、ちょ...！まって、私たち怪しい者では...！！』
「おいおい！おれ達何もしてねェだろ！！」
あたふたと泣き止まそうとするが、命を狙っている者と勘違いされて何を言っても信じてもらえない。困ったな、と眉を下げて何となく周りを見渡した瞬間、風を切るような気配を後ろに感じた。
『っ！！』
「！？」
ルフィと私が同時に振り向いた瞬間、僅かに開いたドアの隙間から巨大な斧が勢い良く人魚に向かって飛んできていた。
(このままじゃ直撃...！！)
「うおおォりゃあァ〜〜！！」
「！！？」
Aが身構えるよりも素早く、ルフィは素手で飛んで来た斧を掴んだ。
(っ...危なかった...)
「.......！！」
「ハァ...ハァ...何で斧が！？何処から飛んで来た！？」
『人魚さん、怪我は！？』
「！わ、わたくしは何処も...」
「しらほし姫様！！！ご無事ですか！？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 801人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あき(プロフ) - とてもおもしろいです！まだまだ続きが読みたいです！次の更新楽しみに待ってます((o(´∀｀)o)) (2018年6月24日 22時) (
レス) id: ac41832370 (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩 - とってもおもしろいです(^_^)b これからも更新頑張ってください！ヾ(＾v＾)k (2017年12月26日 14時) (レス) id: 9752a9a041 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり(プロフ) - ピッポさん» コメントありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))ちょこちょこ更新になると思いますが待っていただけたら嬉しいです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2017年11月24日 21時) (レス) id: fc355d8709 (このIDを非表示/違反報告)
ピッポ - うおおおおおお！更新してくれたんですね！ありがとうございます！これからも頑張ってください。大好きです！ (2017年11月24日 18時) (レス) id: fbe1670637 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり(プロフ) - マヨ@坂田ファミリーさん» うわああああ！！長い間更新待ってくださってありがとうございますヽ(；▽；)ノ更新して頑張ります！！ (2017年11月24日 0時) (レス) id: fc355d8709 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かたつむり | 作成日時：2017年8月31日 17時
