先生【srr】 ページ4
「〜で、このxに1の公式当てはめてぇ…」
カツカツと黒板にチョークが走る音がする。
高校3年生の夏。JKなんてあっという間だ、って言うけど本当にあっという間だった。
もっと高校生らしいことしたかったなぁなんて今考えても遅いのに。
勉強だって部活だって本気になればよかった。
それに恋も。
別に好きな人がいない訳じゃないし、相手が彼女持ちだとかそういうことでもない。
「…で、答えは12.4になるんだけど〜合ってた？」
合ってたー！！なんてクラスの中心にいる男子が言い教室がわっとざわめく。
よかったねぇ、とまるで興味のない様な空返事を返すのはそらる先生。
それでもふんわりとした笑顔は私の目を引く分には十分な材料だった。
『…(可愛い顔しちゃって)』
ここまで話せばわかる通り、私はそらる先生に恋をしている。
それもそらる先生が新任で来た2年前の春からずっと。
私はペンケースの中から赤ペンを取りだし、12.4なんてどうやったら出るんだ、とピッとチェックマークを付けた。
「…Aそれ、解けなかった？」
『そらる先生…』
「………あ、ここ。引き算じゃなくて掛け算だから」
『え？…あ、そっか。先生ありがとう』
「いーえ。また補習する？」
『うん、』
じゃ、また俺の部屋来てよ。
なんて言い残してまた教卓へ戻っていった。
後ろ姿も様になっちゃうんだから、なんて。
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shiori(プロフ) - リクエストでurtさんが女の子の日を看病するお話読みたいです！お願いします！ (2021年1月1日 17時) (
レス) id: a2f685055b (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - 舞花さん» ありがとうございます(;;) (2020年8月6日 23時) (レス) id: 30076484ac (このIDを非表示/違反報告)
izmin0215(プロフ) - 舞花さん» いえいえ！ありがとうございます！ (2020年8月5日 7時) (レス) id: e7b9ca147f (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - Naoさん» 喜んで頂けたようでなによりです(;;)またいつでもリクエストお待ちしております、ありがとうございました！ (2020年8月5日 1時) (レス) id: b66637afee (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - まみさん» リクエスト承りました◎書いたことの無い系統なのでご希望に沿ったものが作成できるか不安なのですが頑張りますね！励みになりますありがとうございます(;;) (2020年8月5日 1時) (レス) id: b66637afee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞花 | 作成日時：2020年7月26日 20時
