甘くて甘い、【歌い手】【短編集】

オフィス【snr】 ページ19

耐えきれないので深夜ですが

投稿＆コメント解放します！

リクエストお待ちしているのでぜひ〜！

1つも来ないと私は泣くので、、、(え)

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『菊池様ですね、お待ちしておりました。』


笑顔でそう言いながら担当の部署に電話を入れる。


私の仕事は俗に言う " 受付嬢 " 。

常に笑顔で、を意識して日々仕事に励んでいる。

お客様ご案内したあと今日のスケジュールを確認していた。


「Aちゃんっ、元気？」

『…センラさん』


カウンターから顔を覗かせてニコニコとした笑顔で言い放つのは営業課のセンラさん。


「センラさん！外回りですか！？」

「そうやで。みんなお疲れ様〜」


きゃっきゃと騒ぐのは同じ受付担当の女の子やちょうど周りにいた社員の女の子。


イケメン 高身長 好成績。尚且つ話だって面白いんだからモテるわけだ。


「センラさん、今日金曜日ですし飲みに行きませんか？」

「営業課の方誘うのでよかったら！！」


ぐいぐいと押し寄せる女子たちにセンラさんは少し困ったような顔をして


「ごめんなぁ、今日外回りで疲れてるからまた今度でもええ？」

「そうですよね、またぜひ！」


今度だって〜！なんて言いながらみんな自分の仕事に戻る。

その場に残されたのは私とセンラさんだけだった。


「今日金曜やしうち来るやろ？」

『お疲れなんじゃないんですか』

「まさか。そんなん口実に決まっとるやろ」

『…』

「じゃ、また仕事終わったら迎え来るから。頑張ろうなぁA」

『…はい、』


会社で、なんて誰が聞いてるかわからないのに。


fin.

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