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りょうside


今週は土日で会社を休んで東京で仕事がある。

俺がAちゃんをご飯に誘ってから3週間経った頃だった。

日曜日は次の日仕事だから土曜日の夜なら空いてるかな、と考え、電話をかける。


かけ始めて少し経ったらよく耳に馴染んだ彼女の声が聞こえる


『もしもし?どうしたの?』

り「いや、ちょっと聞きたいことがあって、今週の土曜日って空いてる?」

『午後からなら空いてるよ〜。なんで?』

り「今週の土日で仕事の関係で東京行くからご飯どうかなって思って。」

『こっち来るんだ〜!ご飯行きたい!』


彼女はそう答えて ふふ と笑った。

その顔が想像できるくらいには毎日のように彼女のことを考えていた。


こんなに自分から誰かのことを考えたり、想像したりするのは今までなかったから胸がざわつくというか、変な感じがする。


恋してるなぁ…と思った。


今はネタ会議の最中で15分程の小休憩をとっていたところで、少し電話をしていると


「再開するよー!」


と虫眼鏡の声が電話外から聞こえる。


『大丈夫?』

り「あ、聞こえてた?今ちょっと仕事中でさ、あんまり時間取れなくてごめん」

『私は大丈夫!りょうさんお仕事なら戻っていいよ!気にしないで?』



り「優しいね」


思ったことが声に出ていた。

知り合って1ヶ月も経っていないけどわかる。彼女は他人のことをよく考えられて、優しい心を持っている。

素敵だと思った。


またね。と電話が終わり、リビングに戻った。


和室の襖をあけ、テーブルの方を見るとメンバーがニヤニヤしながらこっちを見ていた。


て「おい!りょう!!ネタ会議の後話聞かせろ!」

り「え、なになに笑」

と「さっきの電話さては女だな!?」

ゆ「隠しても無駄だよりょうくん。顔に出てる。」



右手で顔を覆うと口角が上がっていることに今気が付いた。


し「にやけてないで白状しろ!」


俺よりもニヤニヤしたしばゆーが近付いてくる。


り「ネタ会議終わってから終わってから。」





順調にネタ会議は進み、21:00には終わり、早く話せと言わんばかりにみんながこっちを見てくる。

そんな時

虫「お腹空かん?」

とボソッと虫眼鏡が呟いた。



て「確かになー。どっか行って話す?」

虫「それだ。」


なんて会話があり、サブチャンカメラを回して晩御飯ジャンケンが始まった。

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作者名:えいちゃん。。。 | 作成日時:2021年8月17日 1時

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