取り戻せ、青い春。 (ページ11)

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Aside

明後日までの看護過程の課題をしているとベッドの上で充電していたスマホが着信を知らせた。

時間はもう22:00。

課題のことでゆうかから電話かな？と思って画面を見る

そこには “ りょうさん ” という文字。

りょうさんから電話！？と思って少し咳払いをして喉の調子を整えて電話に出る。

『もしもし？』

り「ごめん、急に電話かけて。」

電話してくれたことが嬉しい、と言いそうになったけど恥ずかしくて言えなかった。

『こんな夜にどうしたの？』

り「いや、なんとなく声聞きたくなって。」

『そうなの、？お仕事お疲れ様。』

り「うん。ありがとう。」

なんか、カップルみたい。と思ったその時だった。

り「今度さ、ご飯行かない？そっち行くから。」

確かりょうさんは愛知県に住んでいる。
お仕事で忙しいのに来てもらうなんて申し訳ない。

『行きたいけど、こっち来てもらうのは申し訳ないよ…？それにこの前のお礼も兼ねて私に行かせて？』

り「いやいいよ。女の子に来てもらうなんて出来ないし、ご飯も俺がだすから。」

女の子…

正直とても嬉しかった。

今まで私は明るく、面白系(？)の性格のせいか中学も高校も女の子扱いなんてされた事がなかった。

そのせいで今まで彼氏どころか男の子といい感じになったことは無いし、どうせダメだと思って好きな人もいた事がない。

そんな私が “ 女の子 ” と言われたことが嬉しくて。

『嬉しい。』

と声に出していた。

り「何が？普通だよ。」

と笑うりょうくんの顔を想像して勝手に笑う私。