宝石の国

長い月日 ページ26

シンシャ「何をしている」
僕「あっ、シンシャ〜。元気〜？」
シンシャ「！...それって三半の...」
僕「うん、そうだよ。戻すんだ。元に...」
シンシャ「戻るのか？」
僕「多分...ね」
とうとう、合金がきれいに洗い落とされ僕は海から出た
僕「しばらくしたらまた顔を出すよ」
シンシャ「来なくていい」
僕「そりゃあ困る。あの約束はダイヤモンドよりもはるかに硬いからね」
シンシャ「....まってる....」
シンシャは小さい声でそうつぶやいた
僕「あ？なんか言った？」
シンシャの顔がブワッと顔が赤くなった
シンシャ「な、何でもない！どっかいけ！！」
僕「はーいはい」
医療部
僕「はい、合金全部抜けたよ」
ルチル「そうですか...私も接続部の整えも終わりましたのでそっちを手伝います」
僕「おー、あんがと」
ガリガリガンガンと大きな音を鳴らすのが何時間も続いた
僕「はああぁぁ....！」
やっと整えができてあとは接続するだけとなった
ルチル「よく頑張りましたね」
僕「ったりめぇだろ...。あいつのためなんだからな」
そんなことを言いながら接続部にノリをつけて足や腕を接続した
僕「ルーチル。僕もう疲れたから頭やって〜」
ルチル「はぁ、仕方ありませんね。私だって不眠不休でやってんのに...」
キンッ...やっと全部接続できた。あとは起きるのを待つだけ...。私はヘリにもたれた
僕「フォス、私ぐらいにまで髪がのびちゃって、どういう反応するかなぁ...」
ルチル「あの馬鹿のことです。それ相応の反応するんじゃないんですか？」
そう小馬鹿にしたような笑いで返した
――――朝
フォス「......んっ...ここは.....」
フォス「あ.....」
フォスの頭では今までやってきたこと、やってしまったこと、アンタークとの別れのこと、シンシャとの約束など、すべてが蘇ってくる
フォス「.....うわっ！めっちゃ髪長っ！」
フォス「.....ナイト？ルチル？起きて、起きてよ。ナイト、ルチル」
ユサユサと寝ている僕達を揺らす
僕「....チッ、うるせぇな。まだ朝だぞ、随分早起きだなフォ......」
僕「お、おい、起きろ。ルチル」
片手でルチルの肩を揺らす
ルチル「....んん、うるさいですね。こんな朝早くに一体....」
ルチル「.......フォス？」
僕「本当に....フォスなのか？幻覚じゃないのか？」
フォス「失礼な！僕は僕だよ！」
フォス「あっ.....」
僕「どうしたんだ？」
ガバっ！
急に僕に抱きついてきた
僕「おい！割れ...」
次回《再開》

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