宝石の国

フォスだけどフォスじゃない ページ24

イズ「帰るよ」
僕「あっ、ごめん。寝てたね」
黄昏時で青紫色に髪が染まる
その後、フォスは100年たって目を覚ましたが月人に攫われ、戻ってきた。片目を真珠に変え服と剣を月人のように真っ白に...
学校.池
夜になりクラゲが学校を灯す。池を見て、200年以上前のことがすごく懐かしい
『ナイト！』
あの頃のフォスだ。純粋で天然の口だけは一人前の...
『博物誌、手伝って！』
僕「.....フォス」
手で触れると砂のように消えてしまう。「なんだ....幻覚か.....」とつぶやく。儚い、儚すぎる
フォス「呼んだ？」
ニコニコと微笑むフォス。僕はたってフォスに問う
僕「お前....本当にフォスか？」
フォスは「とうとう頭おかしくなった？」と聞いてくる
僕「おかしくなってない、僕は正常だ。お前は確かにフォスだ...でも、フォスじゃない」
フォス「意味がわからないよ」
だろうな。僕もわけがわかんない。でも、それだけしか言いようがないんだよ。フォスだけどフォスじゃない。
フォス「ナイト、一緒に月に行こう。きっとこの体質なら...」
僕「勧誘するな、悪いが僕はここが気に入ってるんでね。あと、約束があるんだ」
そう言って僕は部屋に向かった
次の日
そしてエピローグに続く。
僕「はぁ...はぁ...」
快晴がイラつく。この日は雨の方がいい、こんな厄日はどしゃぶりで雷でもなってくれ
フォス「もう、君には戦うものもない。刀も足も腕もすべて割れてしまったんだからな」
変わってしまった。あの日をさかいにフォスは変わってしまった
僕「....お前にラピスの頭をあげるんじゃなかった。ラピスの印象が悪くなる」
ラピスの頭。フォスにあげた、カンゴームもしぶしぶだった。
フォス「.....タンザナイト、最後に言いたいことはない？言わせてあげるよ、いくらでも。僕は優しいからね」
何が優しいだ。まぁ、思いっきり言ってやろう
僕「...そうかじゃあ3つ言わせろ。一つ目、今日はいい天気だ。二つ目、歳上なのにその口はないだろ。三つ目、てめぇなんて粉々に砕けろ、クソムシがッ！！！」
イラッときた顔を押し殺して剣を振り下ろす笑顔のラピス、いや、まだ純情な頃のフォスの泣き顔
バサッ
誰かから後ろに引き寄せられた。フォスの振り下ろした剣は草原にグサッとささった
僕「金剛先生....」
イズ「兄さん！大丈夫！？」
僕「イズ....フォスの首を突け」
イズ「く、首！？」
僕「いいからやれ！！」
次回《合金》

合金→←ひび割れた傷跡

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