宝石の国

ひび割れた傷跡 ページ23

ギィン！！
鋭く大きな音とともに影がルチル顔にかかった、その影は私が飛び蹴りした影だった。
私「つっ....！」
ズザザっと浜辺に着地し、刀を引き抜いた
ルチル「なんであなたがここにいるんですか！？」
私「どうせ武器持ってねぇだろ！助けに来てやったの！」
イズ「兄さん！」
私「お〜、殺るぞ殺るぞー！」
イズ「海の上だよ！？」
私「私一人で倒してくる。お前はあそこまで飛ばしてくれ」
イズ「分かった...」
私はイズが支えてる刀の上に乗り、月人まで飛んだ。しかし、全部倒し終わる直前で足を滑らせ海に落ちてしまった
バシャァァン！！
イズ「兄さん？兄さん！！！」
ルチル「ナイト....！」
夜
宝石の皆は海の中を樹脂を使って血眼になって探した。その頃、私はシンシャにズルズルと浜辺から学校の医療部まで引きずられた。そして、シンシャが浜に戻ろうとしたところで私は言った
私「...会いに行くよ。また今度...」
シンシャ「.....来なくていい」
私「行くから...」
ああ、睡魔が...
十数分後
ルチル「はぁ....一体どこへ行ってしまったのでしょう」
そう言っていると私の伸ばしている足につまずいたが幸い転ばなくてはすんだ
ルチル「誰ですか！こんなところで寝てるのは！」
ルチル「！」
ルチル「え....？ナイト...？」
私「ルチル....腕と足、ひび割れちゃった。直して.....」
朝
私「....んっ、あれ？...ああ、医療部か」
ルチル「正解ですよ。足と腕、直しておきました。しかし不思議なものですね、白粉が落ちてなかったんですよ」
私「....ああ、やっぱりアレが原因かな」
ルチル「アレ？」
私「いやぁ、昨日転んでお粉はげちゃったんだけど...その、白粉を取ろうとしたら樹脂が私の頭から落ちてきて...」
右に右に視線をそらした。ふと見ると顔の影が濃く、真顔だった
ルチル「......なさい」
私「え？なんて？」
ルチル「落ちた分の樹脂を取ってきなさい馬鹿！！！」
私「は、はい！」
ベットから降りてビシッと敬礼した。そして太刀を手に取り会議室に向かった

ナイト！
僕「.....どうしたの？イズ」
草原で寝てしまった。まぁ、いままでのお話は約200年前以上のお話なんだけどね。だいぶ昔にフォスが月人に攫われ足をなくしトパーズの足になり、冬眠から起きると腕が合金になってアンタークが月人によっていなくなったこと、そして次はフォスの頭が月人に取られ、ラピスラズリの頭にした
イズ「帰るよ」
次回《フォスだけどフォスじゃない》

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