ほろ苦い ページ11
「…検査どうだった？」
「大丈夫だったよ。明日のお昼には退院出来るって」
「そっか、よかった…」
「…ありがとね」
そして沈黙が訪れる。
話さなければいけないことは沢山あるのに、どうしても言葉が紡ぎ出せなかった。
「……A聞いて欲しい」
先に沈黙を破ったのはマサだった。
頷くと、少し安心したように笑う。
「この間のことだけど…。
傷付けてごめん。
あの人と付き合ってたのは事実。高1から3ヶ月だけ付き合ってた。
向こうから告白されて、初めての彼女だったしちょっと舞い上がって付き合った」
「…うん」
「…キスはした。けどそれ以上はしてない」
赤くなった彼を見て、私は目が点になった。
「え……でもしたって…」
「…3ヶ月しか付き合ってないのにする訳ねぇだろ」
今も昔も変わらないんだ。マサはとても彼女のことを大切にしていたんだ。
…少し嫉妬するけど嬉しかった。
もしかしたら私はもっと大切にしてもらってるかも知れないな。
何て贅沢なんだろう。
「…で、3ヶ月後に向こうから『好きな人が出来たから別れて』って言われて別れた。
そこから彼女は出来たことないよ」
「ありがと…聞かせてくれて」
「いや…全然。…あのさ、追い掛けるの遅くてごめん。勘違いするのも無理ないと思う。
…それと。俺はAが思ってるより、Aが好きだから」
その言葉を聞いて泣きそうになった。
彼の言葉一つでこんなにも安心している自分がいる。
今なら言える。言わなきゃ。
「…私からも言うね。ずっと不安だったの。
周りの話聞いてたら、私達は遅い方なのかな…って。
もしかしたらマサに我慢させてるのかなって。
…私に飽きないかなあ……って思った時もあった」
私の言葉に『そんなわけ無い』と言ってくれた彼に笑い掛ける。
そしてまた私はポツリと話し始めた。
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華弥。(プロフ) - みかさん» ありがとうございます(*^^*)嬉しいです！これからもちまちま更新ですが、よろしくお願い致します。 (2019年12月6日 23時) (
レス) id: d5a525a881 (このIDを非表示/違反報告)
みか - めっちゃ好きになりました。 (2019年12月6日 8時) (レス) id: a8aa169b50 (このIDを非表示/違反報告)
華弥。(プロフ) - もちもちのき。さん» コメントありがとうございます(^^)嬉しいですー！まだまだ頑張るのでよろしくお願い致します！ (2019年11月12日 14時) (レス) id: d5a525a881 (このIDを非表示/違反報告)
華弥。(プロフ) - リスと林檎さん» コメントありがとうございます(^^)そう言って頂いて嬉しいです！まだまだ頑張るのでよろしくお願い致します(^^)拝見させて頂きますね(^^) (2019年11月12日 14時) (レス) id: d5a525a881 (このIDを非表示/違反報告)
もちもちのき。(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しく読ませてもらってます〜 (2019年11月12日 4時) (レス) id: fc71b503ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華弥。 | 作成日時：2019年11月11日 21時
