�� ページ45
彼氏の事を思い出して頬を染める、目の前の
そんな彼女の姿を見て、自分の心の中にすぐさま浮かんだ台詞。
──気に入らない。
彼女の様子から見て相当惚れているんだろう。
俺が入る隙なんて、全く無いことが嫌でも分かった。
なんで俺、この
記憶を遡って考えてみた。
────────────
初めて彼女を見たのは、インターハイだった。
スタメンで唯一の2年生としてコートに立っている一人の小柄な高校生。
その小さな体で誰よりも高く飛んで、アタックをバンバン決めていた。
俺はいつの間にかその人に釘付けになってしまっていたんだ。
「なあ、あの慶應の2年の女の子。高校からバレー始めたんだってよ」
「マジかよ……。誰よりも打ちまくってんじゃん」
「怖っ……。すげぇな」
隣の男子高校生が話していた内容を耳にした俺はもっと彼女に釘付けになった。
そしてその日から、その人の武器のジャンプサーブを真似し始めた。
いつか本人に会って、俺のサーブを見てもらう。
その思いもいつからか、異性として気になる存在になっていた。
なのに。
「…彼氏居るんだね」
ボソッと呟いた俺の独り言は彼女には届かない。
この胸の内だって届くはずもない。
彼女の心の中には、他の男が居る。
こんなに綺麗でバレーも出来て、頭もいい人に恋人が居ないこと自体あり得ない。
そう言い聞かせた。
…でもごめん。当分忘れられそうにない。
俺の視線に気付くことなく、母さんや真佑と話す横顔を見つめる。
もう少しだけ好きで居てもいい？”弟”として居させてね。
「Aちゃん」
「ん？」
「…ピアス似合ってるよ」
「ありがと」
はにかむ彼女を目に焼き付けた。
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華弥。(プロフ) - 櫻井かや丸さん» 返信が遅くなり、申し訳ありません。先程更新しましたので、よろしければご覧下さい(^^) (2019年10月25日 20時) (
レス) id: d5a525a881 (このIDを非表示/違反報告)
櫻井かや丸(プロフ) - 初めまして、更新はされないんですか？ (2018年8月9日 23時) (レス) id: 6620ed4e4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華弥。 | 作成日時：2017年9月23日 15時
