�� ページ3
私が柳田将洋を見たのは高校3年生の春高のときだった。
けして大きいとは言えない身長で、力強いアタックを決める姿。
なんて眩しい人なんだと思った。
それから、彼を睨むように見ていた。
一瞬一瞬の動きを見逃さないように、瞬きもせずに。
彼が東洋高校を卒業したあと、私はどこに進学したのかは掴めずにいた。
まぁ、会えるよね………なんて思っていたらまさか同じ大学とは。
「Aよかったね〜、柳田君のファンなんでしょー？」
「あ、違います！技とかを盗みたいだけですって！」
「えーほんと？私には恋する乙女にしか見えなっ」
「先、行きますね！！キャプテン！」
恋愛の話が大好きな今時ガールのキャプテンにさよならを告げて、部室から出る。
ほんとに恋愛の話が好きだな、うちのキャプテンは。
何回も言われるけど、恋じゃないってば。
「てか私の話よりキャプテンの話でしょ、いつも私ばっかり、うわっ」
「あ、すみません」
「いえ…こちらこそ
あっ」
「あ」
同時に指差す。
私よりも約15cm高い身長の男。
春高のプリンスのあの柳田将洋でした。
「慶應の王子だ」
「は？」
柳田将洋は私を王子と呼んだ。
何だそれ………?
「選抜の時、噂になってた
慶應に王子様がいるって」
「それが私…？」
うんっと頷く。
確かに髪は短いし、可愛い顔立ちでは無いけど。
女子校にいたらそうも呼ばれるか。
妙に納得だわ。
「言い忘れてた。俺、柳田将洋」
「うん、知ってる。私は(人1)A」
「知ってる」
「えっ」
「ずっと見てたよな俺のこと、睨むみたいに」
ふふっと笑う柳田将洋…………面倒臭いから柳田でいいか。
というか知られてたんだ、見てたって……恥ずかし…。
「俺も見てた、Aのこと。バレーやって3年目とは思えないくらい上手いなーって思った」
いきなりの呼び捨てと、褒め言葉に顔が熱くなる。
柳田ってクールなイメージ(テレビでも言ってた)なのに、案外喋るんだな…。
「や、柳田って、案外喋るんだね……」
「んーよく言われる。俺、結構喋るよ。Aは………人見知り？」
「何で…？」
「さっきから全く目が合わない」
…エスパーなのか柳田は。
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華弥。(プロフ) - 櫻井かや丸さん» 返信が遅くなり、申し訳ありません。先程更新しましたので、よろしければご覧下さい(^^) (2019年10月25日 20時) (
レス) id: d5a525a881 (このIDを非表示/違反報告)
櫻井かや丸(プロフ) - 初めまして、更新はされないんですか？ (2018年8月9日 23時) (レス) id: 6620ed4e4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華弥。 | 作成日時：2017年9月23日 15時
