25＊繋いだ手 ページ25
「璃愛、やっほー！」
「A！ 昨日振りー」
璃愛の家の近くにあるショッピングモールにて。
いつもの自動販売機の横で、意味もなく片手でハイタッチする。
「あっ、そのペンダント可愛いね」
「ほんと？ ありがと。璃愛、シュシュ使ってくれてるんだ」
「Aからの誕プレだもん、当然」
いろいろ嬉しいこと言ってくれるじゃん。
璃愛が褒めてくれたのは、冬休みに講座に行って作った薄水色を基調とした首飾り。
お母さんと参加して、頑張って作ったからすごく嬉しい。
ちなみに、友達に見せたのは璃愛が初めて。
一番最初に見せたいと思ったから。
なんて、本人には絶対言わないけど。
恥ずかしいのもある。面と向かって言える訳がないのは本当、事実。
だけど、もう一つ理由がある。
重いっていうのかな……そう思われたら悲しいから。
私の一番は、璃愛。
でも璃愛には友達がいっぱいいるし、その中には私の知らない子もいるかも知れない。
一方的にくっついてくるんだよね。
璃愛がそこまでは思っていないと信じたい。
思っているようにも見えない。
でも、「私はあの子の方が好きだなあ」なんて。
彼女が考えていたら怖い、そう思ってしまうから。
「あ、あった」
達成感を含んだ璃愛の声に、顔を上げる。
知らないうちに若干俯いてしまっていた。
「それ、何？」
「割引券だよ。明日で期限終わりだからってお母さんが」
「あの本買ったら二百円引いてくれるんだ、良いね」
「うんうん」
そっか、割引券。
家にも届いてたのかな。帰ったら訊いてみよう。
もしかしたら毎回勿体無いことしてたかもだし。
「券見つかったし、早く行こう！」
ものすごく楽しみ、といった様子の璃愛に手を引かれてエスカレーターに向かう。
はしゃいでいる璃愛は、幼い感じで可愛い。
繋いだ手の暖かさが心地良くて、安心できる。
今だけは、私にしつこくまとわりついてくる不安もお出掛けしてくれているみたいだ。
璃愛のポニーテールを結んでいるシュシュを見つめて、思わず微笑んだ。
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しろひつじ(プロフ) - みまりさん» ありがとうございます!!何回も読んでいただけるなんて本当に嬉しいです。テンション上がりますか、すごい……！ (2015年2月13日 21時) (
レス) id: 6b5ba321da (このIDを非表示/違反報告)
みまり - ちょー面白くて何回も読み直しています! これ読むとテンションアゲポヨになります! (2015年2月13日 20時) (レス) id: 7a2b267fa6 (このIDを非表示/違反報告)
しろひつじ(プロフ) - みーゆさん» みーちゃん！嬉しい!!!自分のこととかも考えながら書いてますー。ありがとう、頑張る！ (2015年2月10日 14時) (レス) id: 6b5ba321da (このIDを非表示/違反報告)
みーゆ - すごいねー！つい読みふけっちゃったよー(￣∇￣;)白ちゃんの実生活とかが混ざっててちょーおもしろかった！愛読者になっちゃいます笑笑 更新楽しみにしてるね！教えてくれてありがとうっ(*^_^*) (2015年2月10日 14時) (レス) id: 06beca72c0 (このIDを非表示/違反報告)
しろひつじ(プロフ) - りるぽんず*さん» りーちゃん！！！ありがとう！！！コメントまでしてくれて本当に嬉しい！まだまだ模索中ではあるけど、妥協せずに頑張ります。りーちゃんの更新ラッシュを見習ってかきかきするね！ (2015年1月20日 17時) (レス) id: 6b5ba321da (このIDを非表示/違反報告)
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