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その人は何故かぷるぷると震えていた。
またおじさんの手が私の腰を撫で回してきた。
体がビクッと反応する。
あの人は気づいているのだろうか。
だったらはやく助けてほしい。
お願いだから＿＿＿＿
「何してるんですかって…」
急に私にくっついていたおじさんが引き剥がさ
れた。
反動でおじさんは電車の床に叩きつけられた。
「いった！何すんだよ！」
こっちのセリフだよ！
そう言いたかったけど、気持ち悪いおじさんが
離れてくれた安心感と、前に立つ白髪の青年へ
の疑問で口に出せなかった。
「腕引っ張っただけですけど？自分で倒れたん
でしょ。」
さっきの高く綺麗に澄んだ声はその青年から発
せられていた。
「なんで引っ張るんだよ！」
おじさんは床に倒れたまま叫んでいる。
「…あんたに答える意味はないよ。一回黙って
てくれる？」
ひどく冷たい声でおじさんに向かっていった。
「ごめんね」
今度は暖かいやわらかな声で、そういって私の
方を振り返った。
後ろを向いていたから顔が見えなかったけ
ど、振り返った時に見えたその顔は、とても
整っていた。
そして私の前にしゃがんで、貴方はこう言った
んだ。
「もう大丈夫だよ、もっと早くに気づけなくて
ごめんね…これからまたなにかあったら、僕が
助けてあげる。守ってあげるよ。
だから、ね？ 泣かないで。」
そういって私の頬につたった涙を綺麗な長い指
で拭った。
「ね？」
私その綺麗な瞳で見つめてきて。
余計に涙が出てきた。
「…っあ…こわ…かった…よ…なんで…なんで
私って…んっふ……うぁ…」
電車の中だって事なんて忘れて、泣きじゃくっ
た。
昨日の事まで思い出してしまって、涙が止まら
なくなって。
泣いて、泣いて。
貴方に抱きついてずっと泣いた。
その間貴方はずっと、
「うん、うん、怖かったよね。もっと早くに気
づけなくてごめんね…」
そういって抱き締めてくれていた。
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梅雨時 霧雲 - 腐女子降臨！１２だけど腐女子ダヨ！ (2021年8月9日 22時) (
レス) id: 85272682ce (このIDを非表示/違反報告)
のやき(ゝω・´★)(プロフ) - りんごさんさん» よかったです！続々々編、只今作成中なので、少々お待ちください(>_<) (2017年5月18日 19時) (レス) id: 2841e51572 (このIDを非表示/違反報告)
りんごさん - のやき(ゝω・´★)さん» 私の所はあまり影響なかったです…！是非気をつけてください…！ついに続々々編に近づきましたね！凄く楽しみです！ (2017年5月15日 0時) (レス) id: d949583d4f (このIDを非表示/違反報告)
のやき(ゝω・´★)(プロフ) - 猫派さん» ありがとうございます！もしかしてなみだですk((私も夢主ちゃんに変わってほしいです！←頑張りますね！ (2017年5月14日 18時) (レス) id: 2841e51572 (このIDを非表示/違反報告)
猫派 - 面白いです！目から、汗流しなら、「夢主ちゃーん、そこ代わってくれー」ーって叫びました← 続々編も頑張ってください！ (2017年5月14日 15時) (レス) id: c055c7005d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のやき(ゝω・´★) | 作者ホームページ：なし
作成日時：2017年2月7日 7時
