ありがとう(S短編集)3 (ページ3)

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智side

そろそろ準備をする時間になった。

智「翔くん起きれる？」

翔「ん？？」

智「ちょっとこれ脇挟むよ？」

寝起きのホワホワした翔くんが覚醒する前に体温を測る。少しでも下がってればいいな。

翔「鳴った」

雅「どれどれー？お、37.5だ」

とりあえず一安心。まだ本調子って訳では無いけど、このまま熱が上がらないうちに出番が終わるといいな。

和「翔ちゃん大丈夫？」

翔「大丈夫。」

ステージ裏で握手をして位置に着く。

隣のニノに声をかけられた翔くんは、しっかり返事もできてるし大丈夫そうかな。

出番が終わりステージ裏に引っ込むと翔くんの身体が傾いた。

雅「わわ！翔ちゃん！」

潤「おー大丈夫？」

なんとか隣にいた相葉ちゃんが支えたけど、全く力が入ってないように見える。

雅「これ熱上がってるわ」

ヒョイっと翔くんをお姫様抱っこして楽屋まで運ぶ相葉ちゃん。

普段ならこんなことされたら絶対に抵抗する翔くんが黙ったままだからよっぽどしんどいのかな…