Maiga family 4

リンゴと言えば ページ7

〜2〜


2「ただいまー。」
5「おかえり。て、どうしたのソレ。」


リビングから顔を出したごろが、俺の手にある紙袋を見て首をかしげた。


2「はい、リンゴ。」
5「リンゴ？なんで、どこで、誰から？」


玄関にドン、と二重にされた紙袋を置くと、リビングから出てきながら質問が飛んでくる。


2「はは…、知り合いの子がね、食べきれないからってくれたんだよね。」
5「いやー、ウチでも厳しくないか？すげー量。」(笑)


リビングに入ると、ソファに座らずその前で座ってテレビゲームをしてる さぶ としろ。



そしてそのソファに寝っころがりながら2人のしているゲームをみている一郎くん。


3「あー！！ダメだ、しろ後は頼んだ！」
4「ウソでしょ、まだ全然進んでないんですけど！」
1「はは」(笑)


2人がしているのはWiiのドンキーコング。


どうやら さぶの操っていたキャラが早々に消えたらしい(笑)


2「ただいま」
3「じろちゃん、おかえり〜！」
4「おかえりなさーい」
1「おかえり、お、リンゴじゃん」


紙袋からリンゴを取り出して、テーブルに並べる五郎。


5「リンゴって言ったら？」
134「アップルパイ！」
25「だよね」(笑)


母さんの作るアップルパイが、俺たちは大好きだった。


もちろん、ごろが作ったのもね。

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