Maiga family 4

キャッチボール ページ31

〜3〜


近「天気もいい事だし、少し早いけどお昼にしようか」
美「ええ、そうですね」


すぐに撮影が始まるかと思いきや


美代子さんの大きな荷物から次々と出てくるのはサンドイッチや水筒…。


ついポカンとしてしまった。


5「あの、撮影始めなくていいんですか？」
美「あら、お腹空いてない？」


なんだかんだ緊張していたせいか朝ごはんはろくに喉を通らなかった


というか空腹すら感じていなかったんだけど、この2人が運んできた和やかな雰囲気で気持ちが落ち着いたからなのか


お腹が空いていることにようやく気付いた。


グ〜…

俺のお腹よ。

このタイミングで鳴る！？


3「…空いてたみたいです。」
4「みたいですって、何なんですか(笑)」
2「朝あんま食べて無かったからね(笑)」
近「さ、座って座って。」


促されるままにシートに座り


改めて兄弟を紹介しながらお昼ご飯を食べた。


その後は


近藤さんの荷物から何故か出てきたボールとグローブを借りて


代わり番こでキャッチボール。


2「体動かすの久々だなー。」
3「じろちゃん忙しいからね。」
1「おいらも。」
4「寝てるか絵描いてるかですもんね。」
1「釣り」
4「立ってるだけですから。」
5「確かに」
1「結構全身使ってんだよ」
2「まぁ、そうだね」
5「でも運動とは違うよね？」
3「(笑)」


緊張していたのが嘘のように


自然と笑顔になれる


みんなが一緒だから心強いのか


近藤さんご夫婦の雰囲気がそうさせてるのか分からないけど


5人でこんなに遊んだのなんていつ振りかな？


なんだか子供の頃に戻ったみたい。

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