Maiga family 4

避ける ページ21

〜5〜


「招待したの♪」そう言って社長に紹介されたのはフリーのカメラマンだった訳だけど


言われた意味が最初わからなくて、さぶにぃ と2人してマヌケな顔してたと思う。


5「すみません、存じ上げてなくて…」

近「いやいや、気にしないで。今日ここにお邪魔したのは、君たちと一緒に仕事をしたいと思ったからなんだ」


その声に、さぶにぃが反応した。


3「仕事…ですか？」
近「正確には、仕事よりお願い事と言った方がいいのかもしれないな」
5「どういう事ですか？」


さりげなく隣りを見ると、気まずそうに目線を下げる さぶにぃが居た。


その後


社長と近藤さんが、仕事の内容について話してくれてたけど


さぶにぃ は 『ごめん ごろ！キッチンの手伝いがあるから、話し聞いておいてもらえる？後で教えて！』


って、まるで避ける様だった。


その時の さぶにぃ の横顔が何処か悲しげに思えて…


その表情が脳裏から消えず、俺は話しに集中出来ずにいた。


社長「五郎？聞いてるの？」
5「あ…、すみません」
近「今すぐに返事を出してくれなくてもいいから、考えておいてもらえるかな？」
5「はい、兄にも話しておきます」

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