Maiga family 3

だだ漏れ ページ17

〜3〜


「ね〜、ごろ！  まだ？」


「ん、あともう少し」


五郎と三郎は大きなマーケットに来ている。


日本のスーパーと違って、種類が豊富なうえにサイズ感が半端ない。


料理好きな五郎は、手にとってラベルをゆっくり眺めたりしながら


これまた大きなカゴに商品をいれていく。


もちろんそのカゴ付きのカートを引くのは俺の仕事だ。


てゆーか、ラベルの文字英語じゃん！読めてんの？それ。


なんとなく、疑いの眼差しを向けてしまう。


「多少ね、単語くらいなら。何入ってるかわかればいからさ。」


「あれ、俺声出てた？」(笑)


「いや、視線で。」(笑)


「あ、なるほどね。」


これは失礼(笑)


それにしても…買い物長くないですか？


来た時はあまりのマーケットのデカさにテンション上がったり、見た事のない食材を見て盛り上がってたけど


かれこれ1時間はいるよね。


じろちゃん達はそろそろミュージカル見終わったくらいかなー…。


しろは何してんだろ…。


腰大丈夫かなー。


湿布持って来てたっけ？


そういや昨晩ごろからもらってたか…。


商品がたまってきたカゴ付きのカートに、器用に頬杖をつきながボーっとそんな事を考えていると


「はいはい、もう行くから」


「あれ、声出てた？」(笑)


そう言って口に手を当てる。


「心の声がだだ漏れ、暇さオーラと心配オーラ全開」(笑)


さすが兄弟(笑)

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