弟の言葉* ページ19
一郎サイド
強く言われただけで涙が止まらなくなった。
自分の事を思っての言葉だとはわかっていて、
あぁそうだよなって思ったのに。
嬉し涙なのかな、怖くて出た涙なのかな。
よくわからないまま止まらない涙を流した。
五「...疲れてるんだよ」
一「へ...？」
五「まだ慣れてなくて、それでもやらなきゃいけない。
辛くても弱音吐かずにさ、仕事頑張ってきたんでしょ？
その我慢が積み重なったんだよ。
だから全部、枯れるまで出せば良いと思う」
我慢か...そういえばしてたのかも。
仕事場に不満は無くて、だけど大変で。
「大丈夫か？」って掛けてくれた言葉も
「大丈夫です」って反射的に返すだけで。
大丈夫だって言わなきゃ折れちゃうと思ったから、
それしか言えなかった。
五「我慢するななんて誰も言わない。言えない。
けどいつまでも我慢するもんじゃないよ。
吐き出す場所作らなきゃ壊れるよ、いち兄」
一「うん...」
それにしてもこんなに泣くなんて、どんだけ弱いんだ俺。
五「こんなに止まらないくらいのものを我慢して
頑張ってきてさ、いち兄は強いよ」
ぽん、と乗っかった手がすごく優しくて
弟の前でみっともないと思いながらも泣き続けた。
もう、止められなかった。
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碧空(プロフ) - ろざさん» ノロノロ更新ですが、頑張りますね♪ありがとうございます！ (2015年10月12日 23時) (
レス) id: 6b106c4e9b (このIDを非表示/違反報告)
碧空(プロフ) - ろざさん» 読んでいただきありがとうございます(^-^) 申し訳ないです、更新が止まったものとかがあって、それを皆さんに見せるのはどうなんだろう..と思って、一旦パスワードをかけることにしました。完結しているものはまた見られるようにしたので、良かったら読んでください (2015年10月12日 23時) (レス) id: 6b106c4e9b (このIDを非表示/違反報告)
ろざ(プロフ) - 更新ありがとうございます。少し前に他のお話も再読させていただこうかな。と思って覗いたら全ての作品にパスワードかかっていたので心配しておりました。更新は碧空さんのペースでかまわないのでまた読ませて下さい〜！ (2015年10月12日 22時) (レス) id: 7d13517a32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧空 | 作成日時：2015年5月29日 22時
