聖なる夜の乙女たち (ページ8)

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: ごめん遅れる

こんな連絡を送ったのは集合時間の5分前

電車が遅れて来て人も多くてなかなか向かえない

分かったとだけ返事が返ってきていた。

電車が遅れたことは計算外だけど

あまりにも緊張して昨日中々眠れなかった。

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A｢決めた、ここの旅館泊まりに行こ｣

祥｢へ？ここ？｣

A｢うん、学割効くし露天風呂あるし観光名所近いしなにより安い｣

祥｢あぁ、まぁ、うん。ええんちゃう？？｣

A｢じゃ今予約しよ～っと、｣

というサラッとした流れでお泊まりが決まり

まさかのクリスマスの夜を共に過ごすことになった

意識されてないと認識してガッカリだけど

まぁ、思い出作れるならいいのかな

いつもより色んなものに気合いを入れて準備をして

そしてこの様

やっと着いた時は集合時間20分を過ぎていた。

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A｢お～遅刻野郎おはよ～｣

祥｢これでも走ってきたんやけど｣

A｢水飲む？｣

祥｢飲む｣

A｢急ご、電車乗り遅れる｣

祥｢ほんまごめん｣

A｢なんか奢ってね｣

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Aはいつも寒いと言うけどあまり防寒具をしない

だからクリスマスプレゼントってことでマフラーを買ったけれど

これで実は持ってきました～とかだったら泣いてまうかも

祥｢終点で降りるから寝ててええよ｣

A｢分かった、おやすみ｣

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前に1度クラスメイトから言われたことがある

俺らの会話はテンポがよく、夫婦のようだと

そう言わた時は思わぶニヤけた。

ぐっすり眠ったAを確認して首を自分の肩に乗せる

祥｢ほんま、可愛ええな｣

思っていたことがぽろっと口に出て

やばっと焦るけど眠っていてくれて安心した。

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終点までまだ時間がかかるみたいだから

自分も夢の中へと誘われた。