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「はいこれ」
河北が例の券を私に渡す。
「えーと…いいの?って言うと変だけど。」
自分のデート券を自分が貰う。なんとも不思議な体験だ。
「千葉はどっか消えたけど、後で煮るなり焼くなり好きにしていいぞ。とんだ迷惑かけられたし」
深いため息が聞こえた。こうは言っているがなんだかんだ面倒見がいい。
「まぁ、千葉ちゃんの暴走は今になった話じゃないし。これも死守できたし。それに、なんだかんだ楽しかったよ」
大分忙しかったが問題の難易度も高かったのでやりごたえがあった。味覚問題は勘でたまたま当たってただけだったけど無事に終わってなにより。
「それにこれは今日使えばいいんじゃない?元々その予定だったじゃん。最後に手伝ってくれたし」
渡されたものを返そうとする。
「は?え、いや。いいよ」
急に顔を強ばらせる。
「なんで?」
「いやっ、だって…これ…」
「なにが…」
途中で言っていることに気づく。これでは私が誘っているみたいではないかと。
渡そうとしたものを引っ込め上着のポケットに仕舞う。クシャッと音がした。
「ごめん」
「…驚いたー、心臓に悪いぞ」
一瞬変な空気になったような気がしたが杞憂であった。いつも通りの雰囲気にすぐに戻り安堵する。
「私もびっくり。これはきちんと処理するわ」
「そうして。あと校則に人を賞品にするのは禁止を追加しよう」
河北は瀬名に軽く挨拶をして体育館を後にする。今度は私が後ろを着いていく。
「この後は?」
突然やることが無くなってしまった。
「お昼食べて、適当のフラっと…というかAは?誰かのところに寄りたいとかない?」
「特には…あっ、由紀のところ寄ってあげないと。後で文句言われるから」
今日朝、別れる時に口酸っぱく言われたのだ。絶対に絶対に寄ってください。出ないと色んな事を暴露します!と脅迫までされたのだ。
「それは面倒くさそうだ」
肩をすくめる。階段を上がり一年の教室が並ぶ二階へと上がった。
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nekotan2069puri(プロフ) - Part2ってありますか? (2021年1月31日 5時) (レス) id: 6b085184bf (このIDを非表示/違反報告)
豆腐ノ木(プロフ) - いやぁわざわざ待っててくれてありがとうございます!データは大事にします (2016年8月24日 22時) (レス) id: 2326a3abe8 (このIDを非表示/違反報告)
hikarika(プロフ) - 復活おめでとうございます!更新待ってますね! (2016年8月24日 21時) (レス) id: 8c72317fb5 (このIDを非表示/違反報告)
風間あかり(プロフ) - 風間さん……一体何人で飲みにいったの………? (2016年5月11日 13時) (レス) id: e3aa90e3eb (このIDを非表示/違反報告)
風間あかり(プロフ) - 豆腐ノ木さん» お疲れさま (2016年3月28日 17時) (レス) id: 55a9b6e827 (このIDを非表示/違反報告)
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