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「トリガーの横流しかぁ。怖いですねぇ」
民間人に手を出せないことをいいことにボーダー隊員を狙うという大胆な行動だ。
「馬鹿がすることだよ。鬼怒田さんがキレて血圧上がるだけ」
職員がきたのはあれから15分後。事情聴取した内容を教えてやっと解放された。16歳組が前を喋りながら歩き、後ろには穂刈さんが
「あの、なんですかこの陣形は」
落ち着かない。囲まれてる感
「ここら辺初めてなんでしょ。川沿いまで送ってやってんの」
こちらを見ずに声だけで会話する。
「菊地原の案だ、一応。」
「勘違いしてもらったら困るんだけど。ただこのまま帰ると諏訪さんとかに絡まれるのが面倒なだけだし」
「またまたぁ、照れちゃって。本当はめちゃくちゃ優しいやつだから気にしないでね」
菊地原さんがウザそうに佐鳥さんをまた睨む。それを気にせず頭にポンポンと手を当てた。多分それだけ気が許せるくらいには仲がいい
「良い人なのは見れば分かります。」
「はぁ？全然会ったことないのに何言ってんの？」
毒舌過ぎる。打たれ弱い人にはとことん刺さるだろう。そう思える私はこう見えて精神面はタフなようだ。
「顔に書いてますから」
「オーラとかな」
「風間さんが好きな人に悪い人は居ないからねー」
案外推しに弱いらしい。声にならない叫びを出して佐鳥さんの手を跳ね除け足を速める。年相応の反応に場が和んだ所で
「いやー、オレだけだったら絶対京介にシメられるところだった...菊地原と穂刈先輩がいるなら大丈夫だよね」
「え、なんでですか？」
腕を頭の後ろで組んで安心している。最近京介が怖いなどシメるなど物騒な会話しか聞こえない。猫とか犬のニュースが流れるくらい、比較的平和な国なのに。
「え、Aちゃんまさか気づいてないの？あんなに分かりやすいのに？カナダ人ってやっぱりオーバーな表現が主流？」
驚くほどのものなのか。
「勘違いしているな」
「機器扱う指導受ける前にそういう指導受けた方がいいんじゃないの？烏丸に同情するんだけど」
「木虎にバレないかヒヤヒヤしてたんだけどなぁ俺！病院行ったときレイジさん居て良かったぁ」
だめだ、まったく分からない。アサシンじゃないという線が消え、3人とも濁して話すせいでさっぱり分からなくなった。
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