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既に反省会は終わっているのか、レイジさんは食べたあとの食器などを洗っている。
「烏丸戻りました」
「烏丸先輩、お疲れ様です」
メインの場所に宇佐美先輩とレイジさんが今日の結果をみているようだった。
「あ、とりまるくん。おかえりー、これ夜食だよ」
宇佐美先輩が皿の上に乗ってるおにぎり3つ。を指さす。
「ありがとうございます。...あの、Aはいますか？」
「Aちゃんならヒュース君とこいるよ」
「分かりました。」
「やっぱり今日は持ち帰るか？包んでおくぞ」
「すみません、お願いします」
なんとなくで機転を効かせてくれたようだ。今日はAに話したら家に帰るつもりだったので丁度いい。
地下に行き部屋の扉を3回、人差し指と中指の第二関節で軽く叩く。
すると、すぐに開く。中からはAが出てきた。なにげに、あの話しかけないでの時から会ってなかったので直前に緊張する。
「京介、おかえり。」
態度がいつもと変わらなくて内心ホッとした。ならこちらもいつも通り接することにする。
「あぁ。良かった」
と、思ったのだが、出た言葉は不自然だ。
「何が？」
「いや、今のは気にするな」
思わず心の声が出てしまった。なんだかグダグダする予感がするからすぐに渡してしまおう。
ビニール袋の中からノートを出して渡す。
「それはなんだ？」
「楽しいこと」
ずっと見てたヒュースもAの後ろから覗く。
なんの変哲もないただのノートだが
「ここに、これからやりたいことを沢山書いてください」
「やりたいこと？」
「そうだ」
これから2年間。楽しく過ごして欲しい。出来ることなら全部叶えてあげたいと思っている。
「どんなことでも？」
「はい、どんなことでも。俺はこれから家に帰ります。明日は防衛任務でこっちに来るのでぜひ見せてください」
「うん、分かった。ありがとう京介」
どうやら、今まさに浮かんでいる最中のようだ。わくわくしているように笑顔を見せる。
このような些細なものでも喜んでくれているようで良かった。
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