１５ ページ15
「何この配置」
寝るぞと言われ指定された部屋に入ると六つ人分の布団にもう一つ布団が敷いてあった
十「はい！Aはね、僕の隣！やったーー！」
死にそう
拳とか飛んできそうで怖い
チョ「十四松の寝相は凄いよ…」
過去にどんな体験をしたのだろう。げんなりしてそう呟く
嫌な予感がする
カ「A、寝れないのなら俺が子守り歌でも…ト「消すよ」え…」
ﾊﾟﾁﾝと音がして電気が消される
外から月の明かりがさし込む以外明かりというものは無い
今日は諦めて明日だ。明日何とかここを脱出する
帰ったらどんな仕打ちが来るのだろうか。きっと一発殴られるだけじゃ済まされない
３年前、２日間帰ってこない15歳の子が居た。その子はお仕置きだ。と言われ物置に大人一人と入らせられる
中からは泣き声と喘ぐ声。水音が聞こえたのを覚えている
それがどんなことかは今なら簡単に想像出来る
その日以来その子は見なくなった
たった1日とか２日とかだけで自分がどうなるかが変わる
私もあんな事になるのだと思うて寒気がする
背中を向けている方からは寝息やイビキが聞こえる
寝るの早い
十「A…起きてる？」
ﾂﾝﾂﾝと背中を押すのは十四松。小声で名前を呼ぶ
首だけを動かす
十「今日本当は楽しくなかったの？」
驚いた
まさか気づいてたのだろうか
考えられない
私はそれに頷くことが出来なかった
十「皆まだ子供の頃こんなんじゃなかったんだ。一松兄さんとか見てきたから分かるよ」
あのぼさぼさの髪で紫のパーカーの人だよね
あまり笑わない人
十「一松兄さん笑わないけどとっても楽しいんだよ。でもAは楽しそうじゃないように見えるんだ
何でだろう」
意外だ。他の誰も気づいたことがないのに
自分にも周りにもずっと嘘を付いてきたから自然と猫を被ってしまう
十「痛かったよね
本当は寒中水泳じゃないんだよね？もう目を覚まさないなんて僕やだよ」
本当に気づいてたんだ
十「みんなみんな笑ってる。僕みんなが笑ってるの大好き！
だからAも笑ってよ
本当のこと教えて？Aのこともっと知りたい
嘘つきばっかりしてると黒いサンタに連れていかれるっておそ松兄さん言ってた」
ｷﾞｭｯと後ろから抱きついてくる
抱き抱えて木から降りたり素振り3000回してるときとは違って優しい
そして何より温かい
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まふぃ - あー、私の友達に三つ子います。 (2018年1月26日 21時) (
レス) id: 372cd062ef (このIDを非表示/違反報告)
豆腐ノ木(プロフ) - え、設定には高３ってあったよ？ (2016年2月15日 22時) (レス) id: 1a3c52bd14 (このIDを非表示/違反報告)
はんにゃ♪ - 豆腐ノ木さん» 豆腐くん！主人公は中2の１４じゃなかったっけ！？コメントはさっきと同じようにしてくれたまへ！ (2016年2月15日 22時) (レス) id: a212e33a8f (このIDを非表示/違反報告)
はんにゃ♪ - 豆腐ノ木さん» 豆腐くんプロローグ、間違えて書いてない？三回目の正直って書いてある場所だよ？多分あんた！書くところ間違ってるよ！返事は保育園のコメでよろしく (2016年2月15日 16時) (レス) id: a212e33a8f (このIDを非表示/違反報告)
豆腐ノ木(プロフ) - はんにゃ♪さん» 残念だな、人数オーバーだぜ (2016年2月13日 22時) (レス) id: 1a3c52bd14 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
