九十五球目 ページ46
蓮「悠ー!」
いきなりの兄貴の登場で、先ほどの雰囲気が台無しである。
貴方「どうしたの、兄貴?」
さり気なく抱きつかないで頂きたい。
蓮「べっつにー。最近、悠がかまってくれないから、、、。」
貴方「寂しいの?」
蓮「しーらないっ、、、。」
子供か。
どうしよう、、、。
とてつもなく面倒臭い。
貴方「後で相手するからさ、今は離して?ね?」
蓮「ヤダ。あともうちょい、、、。」
こうなった兄貴は仕方がないので大人しくしておくことにする。
貴方「はぁ。じゃあ、あと五分ね。」
蓮「うん。」
チラホラと皆の視線を感じる中、五分が経過した。
貴方「兄貴、もういい?」
蓮「、、、。」
声をかけるが、返事がない。
貴方「ちょっ、兄貴?聞いてる?」
心配になり、耳を澄ませば、穏やかな寝息が聞こえてきた。
瞬間、私の中でプチッと音がする。
貴方「寝てんじゃねぇぇぇぇえ!!!!」
蓮「痛っー!!な、なに!?」
貴方「なに!?はこっちの台詞だよ!紛らわしいこと、しないでよね。全く、、、。」
蓮「あはは、ごめんごめん。そう怒るなって、な?」
貴方「ふん、知らない。」
そう言い残し、私は柑奈のところへ。
柑奈「綺麗に決まったねー、アンタの背負投げ。」
貴方「まぁ、アレが日常茶飯事だからね。」
柑奈「そう言えば、鵜飼監督が今日の練習試合に参加してくれってさ。」
貴方「マジか、、、。」
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作者名:にゃんこ | 作成日時:2016年7月5日 12時