サバサバ系女子と排球部 2 (ページ33)

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八十二球目ページ33

沙羅「悠！帰ろっ！」

さっきとは一変して明るい沙羅。

貴方「うん。」

沙羅は帰り道、他愛ない話しかしなかった。

沙羅「それでね、友達がって、聞いてる？悠？」

貴方「聞いてるけど、、、。沙羅がほんとに話したいことじゃないでしょ？」

沙羅「もー、鋭いなぁ。」

沙羅がため息をついたと思えば、眼の色が変わった。

貴方「そりゃ、付き合い長いからね。」

沙羅「ねぇ、悠。この道、覚えてる？」

覚えているもなにも忘れた日などなかった。

貴方「覚えてるよ。私達はここから始まったんだから。」

沙羅「そうだね。私ね、ほんとはもっと早く会場についてたの。」

それを聞いて、頭の中が真っ白になる。

貴方「え？それって、、、。」

紗羅「遅延していたのは本当だよ？でも途中で悠がコートに入るって聞いて、ギャラリーで見ることにしたの。」

え？

沙羅の言っている意味がわからない。

貴方「なに、言ってるの？だって沙羅があの日、この場所で、言ったんだよ？皆を上に連れて行くって！」

思わず大声が出る。

貴方「それが、どうして？大事な時だったのに皆の所にいないの！？」

そこまで言って一息つく。