検索窓
今日:1 hit、昨日:27 hit、合計:5,262 hit

八十球目 ページ31

その後の練習試合は苦戦したものの、私達のチームが勝った。

貴方「沙羅、お疲れ。やっぱり沙羅がいると違うね。」

沙羅「そうでもないよ。悠だって凄かったじゃん。」

貴方「沙羅?」

沙羅「ごめん。少し疲れてるみたい。今日は軽く練習するだけだから、悠は先に帰ってていいよ。」

貴方「大丈夫?無理はしないでね。」

沙羅「うん、ありがと。」

この日から沙羅と練習する機会が減った気がする。

喧嘩はしていないのに、どこかですれ違っているような感じがしていた。

私達の関係は変わらないまま、時は過ぎて気づけば夏の大会に。

私達のチームは無事に予選通過。

ことは本戦2回戦目で起きたのだ。

その日に限ってあの練習試合のようなことが起きた。

沙羅が試合に間に合わないと。

今回は補欠がいるから大丈夫だろうと思っていると、補欠の子が試合中に怪我をした。

そうなってしまえば出れる子なんているはずもない。

私を除いて。

監督「しょうがない。寺田、入れるか?」

どうする?

ここで私が断ればチームはここで終わってしまう。

しかし、あの日の沙羅の様子がどうしても気にかかる。

悩んでいるとあの時の沙羅の宣言が浮かんできた。

沙羅(私がもっと強くなってキャプテンになる!そして私が皆を上に連れて行く!)

貴方「監督、入ります!そして沙羅に繋げます。」

監督「よく言った。頑張れよ!」

貴方「はい!」

その時のことは未だに覚えている。

今までその時の体育館の空気や人の熱気、そして何より自分の愚かさを忘れた日などなかった。

八十一球目→←七十九球目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 逆ハー , ギャグ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にゃんこ | 作成日時:2016年7月5日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。