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お兄さん ページ2
「「兄貴/兄さん/お兄さん！？」」」
「そう、兄貴。ほれ、自己紹介」
「悠のお兄ちゃんで、寺田蓮です。悠に手ぇ出したら承知しねぇから。よろしくー」
「「「え」」」」
浮かべた笑みは人懐っこいが、言ってる言葉が物騒だ。
このシスコンめ。
「なに皆を威嚇してんだよ。いい加減、離せってーの。蹴るぞっ」
言い終わらぬうちに身をかがめ、兄の鳩尾めがけて体を回転させる。
ドゴッと鈍い音が響き渡り、兄はその場で崩れ落ちた。
「お、おい、悠・・・」
澤村先輩が頬を引きつらせているとは、なんとも珍しい。
「兄貴が失礼ですみません。気にしないで下さいね」
「そ、そうか」
後ろで日向が青ざめた顔でこちらを見ているのは、きっと気のせい。
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作者名：にゃんこ | 作成日時：2016年7月5日 12時
