あなたの番です【二階堂忍】３

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二階堂さんが何かを倒して落ちてしまった何かを
尾野さんがちょっと！と言いながら拾い集めている



ちらっとそれを見たけどそんなことより二階堂さんが優先と
シャツを二階堂さんに羽織らせる






「とりあえず出よう、病院行った方がいいよ」






「...あの、」



二階堂さんが振り返って私になにか伝えようとしてて。
意味は理解出来るしそんなことできる人じゃないと分かっているから




『信じてるので、』





そう言うと二階堂さんは少し安心したように頷いた。









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病院に二階堂さんを送り届けたあと、
学校に向かった 。








お昼くらいになって 二階堂さんから電話があって
睡眠導入剤を入れられてたらしいとの事だった





とりあえずは薬が抜けきったおかげなのか
もう家に戻っているみたいで安心したのだけれど






そこから何故か、連絡しても 返ってこなかったり
帰りの時間を想定して学校の前を通っても現れる気配はなくて、

沙和ちゃんに聞いても 何も知らないらしく沙和ちゃんも二階堂さんに会ってないという。






..避けられてる 、？









沙和ちゃんは、大丈夫だよ、そんなことないよって励ましてくれるけど
私はどうも腑に落ちなくて 。




翔太さんにも聞いてみたら




「え、そ、そう？...大丈夫だよどーやんなら」



と明らかに何かを知っている感じで濁されて
これ以上問い詰めると翔太さんが可哀想になって
もう聞くのはやめた 。









強行突破するしかない、か。









その日の夜、自宅に戻ってから
二階堂さんの部屋のインターホンを鳴らす





『...いない、、？』





何回か鳴らしてみたけれど出てくれる気配はなくて
本気で避けられてるのかもしれない、と考えに至って
もう深追いするのはやめよう 。と部屋に戻ろうとしたとき
翔太さんの部屋からパソコンを抱えて二階堂さんがでてきた








『..あ。』






「あ、」






私が思わず声を発すると二階堂さんも私の方に気づいて声を漏らす








『二階堂さん、あの、話したいことがあるんですけど』







「...、はい」






断られるかなと思いながらも話があると伝えると
二階堂さんは思いのほかすんなりと頷いて部屋に招き入れてくれた。








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